「前に向かって走りましょう」東京西バプテスト教会 黒瀬博牧師(2020/02/16)
[聖書]フィリピの信徒への手紙3章13~14節
教会設立70周年、おめでとうございます。
私は常盤台教会設立の最初期ではないものの、50年ほど前に関わっていた者として、何かお祝いの言葉、および、思い出話をするようにということで、今回の説教に招かれたのだろうと理解しております。もっとも、思い出というのは非常に主観的なことですし、他の人なら別の話をするでしょうから、あくまでも、単なる昔話のひとつとして聞いていただいて差し支えありませんし、今日の話の結論は、過去にとらわれず、未来に向かって進むということなので、過去にこだわるためにお話しするのではありません。あくまでも、過去は過去として、踏まえつつも、教会としては一致団結して未来に向かって進んでいただきたいと、はじめに結論部分を語らせていただきます。
「後ろのものは忘れ」とパウロは教えています。過去は忘れてよいのです。しかし、参考になるところもあるので、過去を知っておくことは悪いことではありません。
さて、私が常盤台教会に初めて来たのは1966年の春のことでした。高校1年生となり、人生について考えるようになったとき、教会に導かれました。そして、初代牧師の松村秀一先生からバプテスマを受けました。私の青春時代は常盤台教会と共にありました。
また、松村先生から受けた薫陶は今でも私の信仰と牧会の中核を占めています。
また、今の私の友人たちは、かつて私が常盤台教会に通っていた頃からの人が多く、今でも助け・助けられる関係を続けています。実に、常盤台教会は私の魂のふるさととも言える場所で、牧師をはじめ、皆様にはこころから感謝する次第です。
しかし、いつまでも過去にこだわっていてはなりません。私には私に与えられた神の使命があり、ゴールがあります。そのゴールに向けて走ることが神の栄光を顕す道であると思います。・・・・ 常盤台教会もまた、過去にこだわってはなりません。過去は過去として覚えつつ、大切なことはこれからの未来ですから、神の示されるゴールに向けて走っていただきたいと思いますし、また、走っていただけると期待しているところです。神様の祝福をお祈りいたします。