礼拝
友納 靖史
常盤台バプテスト教会 2021.6.20 主日礼拝 「主の御前に心からの願いを注ぎ出す」 ローラ・フーシー 宣教師 【サムエル記上1章1~18節(新共同訳 旧約 P.428,429)】
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏 奏楽者
招詞 司式者
祈祷 司式者
賛美 120番 主をたたえよ 力みつる主を 1、3節
聖書 サムエル記上1章1~18節
特別賛美演奏 "告げよ 主に" 奏楽者
宣教 「主の御前に心からの願いを注ぎ出す」 ローラ・フーシー宣教師
祈祷
賛美 430番 しずけき祈りの 1、2節
献金感謝 司式者
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 聖書の中では祈りの例や教えは無数にありますが、サムエル記上1章1−18節のハンナの話は祈りについて教えてくれる特別な例だと思います。この物語をみていきますと、ハンナは毎年家族と主を礼拝し、いけにえを捧げるためにシロという町まで旅することから始まります。この毎年の旅は、喜びの時のはずですが、ハンナにとっては苦しみの旅です。なぜなら、夫のもう一人の妻、ペニナの苛めによって、自分の不妊症について悩み悲しい思いをしていたからです。ハンナの状況を読むと、彼女の苦しみの中には誰にもわかってもらえない寂しさもあったことでしょう。そこでハンナは自分一人で痛みを持って主の御前に祈りを捧げることにします。
激しく泣きながら、ハンナは神の御前に祈り始めます。聖書の御言葉にはハンナが「誓いを立てて言った」と書いてあります。この誓いを通して、苦しむ普通の女でも神に顧みられるという信頼感がわき上がりました。しかも、この信頼を通してハンナは自分の命の中に神の御業をいただく期待を持ったことがわかります。
ハンナが祈っている時、そこにはハンナ一人だけではなく祭司のエリもいて、泣きながら祈っているハンナを見ています。エリはハンナが酔っていると思いましたのでハンナを叱ると、ハンナは自分のことを説明します。「酒など飲んでおりません。ただ主の御前に心から願いを注ぎ出しただけです」と答えました。エリの間違いを通してハンナの心と祈る姿勢が分かってきます。深い悩みを持ったハンナは、この祈りの時にその悩みを神の御前に持っていきました。
聖書の箇所の最後の部分には、エリは「神があなたの乞い願うことをかなえてくださるように」と言ってハンナを恵みます。ハンナの表情はもはや前のようではありませんでした。ある旧約聖書の学者によると、その時、ハンナは将来妊娠できるかどうかまだわからなかったそうです。それにも関わらず、この祈りの経験を通してハンナは平安をもらいました。願いの良い結果を求めたということではなく、神との関係とお祈りを通して平安があたえられたのでした。
ハンナは神への親しみとせいじつ誠実な習慣により自分の命の中に神の御業をいただく期待を持ちながら祈りました。ハンナの話は将来のことがわからなくても、祈りの習慣を通して心の中で平安をいただけることを教えてくれます。今日の学びから、私たちもどんな状況にあっても、主の御前に心からの願いを注ぎだす生活の中で歩んでいけるのではないでしょうか。