礼拝
ローラ・フーシー
常盤台バプテスト教会 2021.12.26 主日礼拝 『救い主なる幼子イエスに出会う時 』ローラ・フーシー宣教師 【ルカによる福音書2章22~39節】(新共同訳 新約P.103-104)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 ガラテヤ書4章4~7節 司式者
祈祷 司式者
賛美 187番 いざ歌いまつれ 1、2、3節
聖書 ルカによる福音書2章22~39節
特別賛美 マリアに抱かれて 有銘哲也
宣教 「救い主なる幼子イエスに出会う時」 ローラ・フーシー宣教師
祈祷
賛美 171番 ダビデの村里 1、3、4節
献金感謝 司式者
祝祷
後奏 - クリスマス賛美2021
- https://youtube.com/playlist?list=PL_WdfRTMiX9QL-NWMJrYmqvOA2y14HgB_
- 宣教概要
- クリスマスの日の四週前の日曜日から始まるアドベントを迎えると、皆さんは幼子としてのイエス様のイメージに思いを馳せることでしょう。このクリスマスの時期に御子イエスの誕生の場面がよく出てきますがキリスト教の伝統の中では、大事なイメージの一つと言えるでしょう。ところが、聖書の中ではイエス様の誕生の話以外に、幼い時や子供の時についての話があまり語られておりません。教会の中でもクリスマスというイエス様の誕生を祝う行事を大切にしていますが、お誕生から成長していく頃についてはあまり知られていません。
聖書を見ますと、四つの福音書の中で、マタイの福音書だけに占星術の学者の話とエジプトに逃げた話が書かれており、ルカの福音書にはイエス様が神殿にいらっしゃる話が二箇所書かれています。この四つの話は、聖書日課によってクリスマス以降も日曜日の礼拝でよく読まれる箇所です。今日の箇所は、幼子イエスが初めて神殿に連れていかれるときの話についてみていきます。
ルカ2章の前半は、イエスの誕生を最も詳しく記録しており、特にマリアとヨセフがベツレヘムまで辛い旅をすることも記されています。しかし、このような辛い旅と出産を経験したのに、二人はナザレへ帰らず、幼子の誕生に関したユダヤ教の掟をきちんと守ったそうです。この箇所では、二人は赤ちゃんのイエスを主に捧げるためにエルサレムに行きました。そして、他の親たちと同様(どうよう)に、育児(いくじ)に必要なことや霊的に必要なことを考えたことでしょう。
この3人の家族が神殿にいるとき、幼子を主に捧げるだけに終わらず、イエス様を祝福する二人に出会うことになります。
これは、シメオンとアンナです。シメオンは神殿で幼子イエスに会った時、神を讃えて、イエス様は世界中の人々のための救い主なるメシアであるということを信じて宣言します。「女預言者」のアンナは幼子イエスに出会うと、真のイエス様の存在が分かります。シメオンと違って、アンナはイエス様のことについて人々に伝えたそうです。
今日の聖書の箇所では、幼子イエスは、誰かということも学びます。そのことに関しては両面が見られます。まず、マリアとヨセフの立場からすると幼子イエスは普通の両親のもとで普通に育てられました。逆に、シメオンとアンナの立場からすると別の面が見られます。それは、「御子」、つまり神様の子のイエス様ということです。幼子イエスは、可愛い赤ちゃんというだけではなく、神様からの特別な召命を受けた赤ちゃんだったということが分かります。
幼子イエスを考える時、両面から見ていくことが必要だと思います。人間としての幼子イエスは、誕生から死ぬまで人間の生活を十分にされましたから、私たちの喜び、苦しみ、悩み、そして祝福が溢れている人生を理解してくださいます。 一方、イエス様は救い主としてこの世へ来られました。イエス様は人間の経験を通して、私たちに神の道を教えたり、痛みと罪を癒したりしてくださるお方です。私たちのために死んでくださり、復活されて、死を超えて命が続くという望みを与えられるお方です。このクリスマスの時、幼子イエスの誕生をお祝いしながら、皆さんはどのような思いを巡らすでしょうか。