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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2025.6.29 主日礼拝 ヨハネ福音書講解⑦「本当の『生まれ変わり』」友納靖史牧師【ヨハネによる福音書 3章1-21節】(新共同訳 新約P.167~168)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    コリントの信徒への手紙 二 5章17-19節 司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生8番「主の呼びかけに」
主の祈り
献金感謝
聖書    ヨハネによる福音書 3章1-21節
特別賛美  「神は世を愛されて」聖歌隊
宣教    ヨハネ福音書講解⑦「本当の『生まれ変わり』」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    聖公会賛美歌「罪に苦しむ」
頌栄    新生673番「救い主 み子と」
祝祷
後奏
宣教概要
 ヨハネ3章16節には聖書全巻の核心が言い尽くされています。これを主イエスが語ったのは、人目を避けてイエスに会いに来た地位も名声も手に入れていた宗教家で政治家のニコデモに対してでした。「今の自分のままではいけない。生まれ変わりたい…」と彼の心と魂の叫びを知っておられた主イエス(ヨハ2:25)。彼の挨拶をかわし、こう語りかけます。「アーメン・アーメン〈はっきり言っておく〉。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」と(3:3)。この言葉に戸惑うニコデモ。「生まれる」とは母に命を与えられる地上の営みしか思い至らなかったからです。そこで主は再び「アーメン・アーメン〈これは真実、真理、確かな言葉だ。しっかり聞け〉」と前置きされ、「だれでも水と霊〈『霊の水』とも訳せる〉によって生まれなければ、神の国に入ることはできない。肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である」と言われました。母の胎から生まれる時、羊水に包まれています。けれども罪に満ちたこの世界から神の国(神が王として支配する天と同じ生き方ができる地上)に入る時には、聖霊に包ま(導か)れイエスを信じ、霊の水(バプテスマ)から誕生するからです。初代教会教父・アウグスティヌスはこう記しました。「ニコデモは死に向かって生む親しか知らず、生に向かって生む親(神)をまだ知らなかった」と。
私たちはこの御言葉を、イエスを信じ救われる入信時の出来事としてきました。しかし主はキリスト者とされた者が地上で歩み続ける信仰生活にまで目を注ぎ語られたのです。「肉から生まれたものは肉である。霊から生まれたものは霊である。『あなたがたは新たに生まれねばならない』とあなたに言ったことに、驚いてはならない(3:6-7)」。実はこの真理を後日聖霊から啓示された使徒パウロはこう解き明かしました。「わたしたちはバプテスマによってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためです。/ 肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和です。 (ロマ6:4/8:6)」。パウロは霊と肉とを対比し語る中、新たに生まれるとは、バプテスマを通して霊による「永遠の命」の誕生に始まり、その後キリスト者として成熟した信仰へと生まれ変わる姿にも目を向け、語っておられたことをパウロは諸書で解き明かしたのです。
 75周年を迎える教会に与えられた年間聖句(エフェソ4:13)で用いられる「成熟・成長」は、正に主イエスのこの視点と重なります。つまり主イエスが「新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない」と語られたのは、信仰告白・バプテスマによる水と霊にある救いを得て生まれ変わることと共に、更にその先にある、神の御心を信じ従う者として日々生まれ変わる(新生する・成熟へ向かう)ことでした。バプテストの群れは宗教改革を更に改革し続け、幼く未熟な聖書解釈を聖霊の導きによって真理を示される時、恐れずそれを選び従うことでした。時には厳格すぎると思われる信仰姿勢を貫き、他教派の迫害を受けたのです。これからも私たちは御言葉と聖霊の導きに従いつつ、不完全な者であることを互いに受け入れて愛し合い、主イエス・キリストの御教えに一致して従う群れとされて参りましょう。
本日、教会総会でバプテスト主義<民主的かつ神主的(単なる多数決ではなく神のみ旨を第一とする) >決断を大事にします。神ならぬものが力と権力を振るい、混乱と絶望の暗闇と嵐の只中にあっても、希望と平安の港へと導く灯台(世の光)の役割をこの教会が担えますようにと共に祈りましょう。
 「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。…神は、キリストを通してわたしたちを御自分と和解させ、また、和解のために奉仕する任務をわたしたちにお授けになりました」
(コリ二5:17-18)。