礼拝
嶋田和幸
常盤台バプテスト教会 2022.8.21 主日礼拝 「神の約束」嶋田和幸宣教師【創世記 12章1~3節】(新共同訳 旧約P.15)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 詩編 47篇 6~10節 司式者
祈祷 司式者
賛美 新生40番「わが喜び わが望み」1.2.5節
聖書 創世記 12章1~3節
特別賛美 常盤台バプテスト教会70周年記念讃美歌6番「主イエスに出会い」
宣教 「神の約束」嶋田和幸宣教師
祈祷
賛美 新生664番「主よ わたしはここにいます」1.23節
献金感謝 司式者
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 今日のメッセージのテーマは、「約束」です。私たちの日常生活を振り返ってみると、「約束」は実にたくさんあります。私たちの社会は、約束を守ることによって成り立っています。約束とは、まだ起こっていない現実を伝えるための宣言であり、いつも未来に向けられています。そして、聖書には、約束が散りばめられています。聖書は約束の本、と言ってもいいくらいです。ここで注目するのは、創世記12章にある、アブラハムへの約束です。
「主はアブラムに言われた。「あなたは生まれ故郷、父の家を離れてわたしの示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべてあなたによって祝福に入る。」創世記12:1-3
この約束は、聖書の中で、最も大事な約束の1つです。その約束とは、神がアブラハムを祝福すること、そして、神が、地上の全ての人々を、アブラハムを通して祝福する、という約束です。更に神は、アブラハムの子孫を祝福し、数えきれないくらい増やすと約束されました。この約束は、アブラハムの子イサク、そしてヤコブと引き継がれます。
そしてこの約束は、確かに、アブラハムの子孫によって完全に実現することになります。その子孫とは、イエス・キリストです。使徒パウロは、ガラテヤ3章16節でこのように述べています。
「ところで、アブラハムとその子孫に対して約束が告げられましたが、その際、多くの人を指して「子孫たちに」とは言われず、一人の人を指して「あなたの子孫とに」と言われています。この「子孫」とは、キリストのことです。」ガラテヤ3:16
アブラハムに与えられた約束「地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る」。この約束は、イエス・キリストによって完全な形で実現しました。アブラハムの子孫、イエス・キリストによって地上の全ての人々は神の祝福にあずかるのです。私たちは、イエス・キリストを信じる信仰によって、アブラハムの子孫とされます。イエス・キリストへの信仰によって、アブラハムへの約束にあずかり、アブラハムへの祝福を相続する者とされるのです。
神は、アブラハムへの祝福の約束を、イエス・キリストを死から復活させることによって、果たされました。その復活は、十字架上の死からの復活です。この復活を信じる者に、アブラハムへの約束が果たされます。すなわち、神がキリストを十字架の死からよみがえらせたこと、神が闇の中に光を生み出し、絶望から希望を生み出す方であること、神が死者に命を与える方であること、ゆえに神は、キリストの復活を信じる者すべてを、死からよみがえらせる方であると信じる者たちに、アブラハムへの約束が果たされるのです。
アブラハムに神の約束が与えられる前、アブラハムは既に70歳を超えていました。所有しているのは、わずかな家畜と召使いくらいだったでしょう。目の前の、現実的な苦しい状況の中から見れば、将来への希望など、とても持つことのできない状況にありました。もしアブラハムが、このような、自分自身が置かれた現実の状況に目を向けてしまったら、不安に押しつぶされて、見知らぬ土地へ向かって踏み出すことなどできなかったでしょう。しかし、神の約束があるから、アブラハムは一歩踏み出しました。神が、約束を実現させる方だという確信があったから、非常に厳しい現実の中でも、アブラハムは出発することができたのです。
神の約束が示す将来があることを信じ、それを待ち望むこと、これこそ私たちの希望です。私たちの希望の根拠は常に、神の約束が指し示す、将来にあります。