VIDEO

教会のビデオコーナー

  1. HOME
  2. 教会ビデオ
  3. 常盤台バプテスト教会 2022.11.6 主日礼拝 主イエスの許に帰ろう⑦「とことんまで求めよう」友納靖史牧師【マルコによる福音書 7章24~37節】(新共同訳 新約P.75)

礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.11.6 主日礼拝 主イエスの許に帰ろう⑦「とことんまで求めよう」友納靖史牧師【マルコによる福音書 7章24~37節】(新共同訳 新約P.75)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                     
招詞   詩編118篇19-24節 司式者
祈祷          司式者
賛美   新生55番「父の神よ 夜明けの朝」1・3番
献金感謝                 司式者
聖書   マルコによる福音書 7章24~37節
主の晩餐をおぼえての黙想 「ひとつの聖霊」2.3節
宣教   主イエスの許に帰ろう⑦「とことんまで求めよう」友納靖史牧師
祈祷
賛美   新生537番「重い荷をにない」1.2節
頌栄    新生671番「ものみなたたえよ(A)」
祝祷
後奏
宣教概要
  主イエスはガリラヤ湖を船で行き来し、多くの病の人々を癒されました。同時に律法と福音の違いについて宗教家達と対話し、真理を伝え、人々の魂を開放されたのです(6章後半~7章前半)。シリヤの南部フェニキア地方の港町ティルスまで主は長旅をされ、そこへ着くとある家に滞在しました。「誰にも知られたくないと思っておられた」にも関わらず人々に気づかれ、幼い娘をもつ母親が“すぐに(真っ先に)”その噂を聞きつけ、駆けつけ、主の足もとにひれ伏します。これを読むだけで、主が誰にも知られず静かに過ごすため、弟子たちも相当警備を厳しくしていたはずですが、気づいたらその女性が主の足もとに居たのです。きっと主も目を丸くし、驚いたに違いありません。彼女は異国フェニキアで生まれたギリシア人で、ユダ人からも異邦人とされて、二重の差別を受ける立場にありました。しかし娘が悪霊によって苦しめられ、娘を癒せるお方はユダヤ人であるイエス以外におられないと信じ、この驚くべき行動へと駆り立てたのです。彼女の背景を見抜かれた主は不思議な言葉をかけます。「まず神の子ども(ユダヤ人)に救いを与えるため、私は来た。だから、子どもに与えるパン(御言葉と救いの糧)を小犬(異邦人に対するウイットに富む表現)に与えることは出来ない」と。これは目前にいる女性と共に、周りで見ていたユダヤ人(当時の律法に基づき異邦人を見下す)に敢えてユーモアを交え語られたのです。主のこの言葉を聞き普通なら「ああ、この人も私を差別するのか…」と腹を立て、「もう結構です!」と飛び出したことでしょう。しかし彼女は主のウイットに、同じウイットを交えて返答します。「主よ、しかし、主人(ユダヤ人)が食べる食卓の下にいる小犬(異邦人)も、ユダヤ人の子どもが食べこぼしたパンくずは食べます。ですから私の娘をどうかあなたの力で癒してください」と。この女性の主への信仰と、人格的幅と心の広さに主は関心され、言われました。「それほど言うなら、よろしい<そこまで言うあなたの信仰が道を開いた>。家に帰りなさい。あなたの娘は既に癒されている」と。これは、どこまでも主を信頼し、とことんまで主に求める姿。マルコには記されていない「求めなさい。そうすれば与えられます。…門をたたきなさい。そうすれば開かれます(マタイ7:7-8)」が体現されたものです。自分のためではなく娘のため、他者への深い愛が、当時の慣習や律法の規定さえも覆す偉大な奇跡を生む力となったのです。
 続いて主はその地から遠回りしてでもデカポリス地方(かつて出会った人々をフォロー?)を通り、耳が聞こえず舌が回らない人と出会います。その人を群衆のいない所へ連れ出し、天を仰ぎ、深く息をついて(神が人間に息を吹きかけて生きる者とされた創世記2:7と重なる)、「エッファタ(開け)」と言われ、その人の耳は開かれ、口も開らかれ、語れるように癒されました。先週召された岩崎ヱミ姉は85歳で大腿骨を骨折し、医師にオルガン奏者(足鍵盤)に復帰は難しいと言われました。しかし姉は何とか再び礼拝で奉仕することを願い求め、医師はその熱意に動かされ、特別な手術とリハビリに協力。天に召される一カ月前まで奉仕を続けられたのです。現代でも主イエスと出会う人々に、驚くべき神の業が現わされる軌跡(奇跡)は続いています。主の栄光のため、他者のため、あなたも、とことんまで求め、祈ってみませんか。
「ひとつのことを主に願い、それだけを求めよう。命のある限り、主の家に宿り、主を仰ぎ望んで喜びを得、その宮で朝を迎えることを(詩27:4)」。