礼拝
渡部信
常盤台バプテスト教会 2022.10.16 主日礼拝 「祝福の系譜」渡部信牧師【ローマの信徒への手紙 4章13~25節】(新共同訳 新約P.278~279)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 創世記 22章9~14節 司式者
祈祷 司式者
賛美 新生86番 輝く日を仰ぐとき
献金感謝 司式者
聖書 ローマの信徒への手紙 4章13~25節
特別賛美 新生493番 み子イエス世人のため
宣教 「祝福の系譜」 渡部信牧師
祈祷
賛美 新生495番 主よみ手もて
頌栄 新生671番「ものみなたたえよ(A)」
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 旧約聖書に出てくるアブラハムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の共通の信仰の父です。それ故に、現在のイスラエルの国の首都、エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地、巡礼地となっております。この3つの宗教で全世界の人口の約6割以上の人々が、アブラハムを信仰の父、つまり自分の信仰の「祝福の系譜」として信じており、エルサレムの街はそれぞれの宗教によって、お互いに分割所有されていて、イスラム教も、ユダヤ教も、キリスト教も巡礼する場所が異なるのですが、共通するのは、アブラハムが自分たちの信仰の祖先であり、この土地に住み、その神からの祝福を受け継いだ最初の人物として「祝福の系譜」を信じている訳です。
人類、最初に神から祝福の約束を受けたアブラムは、初めは御声を聞いて旅に出ますが、その後、彼が信じている神様は、世界を支配する全地全能の神であることを知ります。そして、その神と信仰の契約を交わしました。あなたの子孫は将来、星の数のように増えると。あなたを多くの国民の父とすると言う約束です。アブラムはその時以来、アブラハムと改名し、富を蓄え次第に使用人をたくさん抱える豪族の一人となりました。ところが妻のサライとの間には子供が生まれない。この約束をしたにもかかわらず、このままでは一代で終わってしまうのではないかという危惧がありました。アブラハムは神様と約束した祝福は、果たしてこのまま信じられるものなのか。歳を重ねるごとに心の中で煩悶を繰り返して行きます。妻サライは、自分もう子供を産めない年齢だと知っていましたので、世話係のハガルに夫の子供を産むように勧めました。でも神様は、そのようなアブラハムの不誠実な行動にも関わらず、神様の約束を守られ妻サライからイサクという子供が与えられるという奇跡が起こされたのです。
さてここで学びたいのは、アブラハムもサライも現実は神様の約束は成就しないと思ったにもかかわらず、神様の方は、決して約束を反故にされなかった。それを新約聖書のローマ書で、アブラハムの信仰の義によって恵みを受けたと、記されています。つまり、神様の約束は、たとえ私たちが不誠実であっても、神様には嘘や偽りがないということです。何故なら、私たちは自分の正しさで義とされるのではなく、その約束は神の恵みとして与えられるからです。サライも、そんなことは無いでしょうと笑ったにも関わらず、神様はその約束を与えてくださいました。だから私たちも、疑うようなことがあっても、神様の救いのご計画を信じ続けることが大切なのです。これが「信仰による義」、「神様の恵みによる救い」です。それ故にアブラハムとサラはどんなに神様に感謝したでしょう。それ故に、イエス・キリストを信じる私たちも信仰を捨てないで、たとえ私たちが立派な信仰を持ち続けられなくても、神様との約束に繋がっていることが大事なことです。そして神様はアブラハムが本当に神様の恵みと祝福を理解しているかどうか後に試みられました。それは息子イサクを主に捧げよという命令でした。この神様の申し出にアブラハムはどのように行動したのでしょうか。背後にある深い神様の真意は何だったのでしょうか?・・・・