礼拝
友納靖史
常盤台バプテスト教会 2023.3.19 ＜卒園・卒業感謝礼拝＞ 主イエスの許に帰ろう⑰「つまずいても、大丈夫！」友納靖史牧師【マルコによる福音書 14章27～42節】(新共同訳 新約P.92)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 イザヤ書 40章28～31節 司式者
祈祷 司式者
賛美 新生523番「主われを愛す」1.2.4節
献金感謝 司式者
聖書 マルコによる福音書 14章27～31節
特別賛美 「我さえも愛したもう」
宣教 主イエスの許に帰ろう⑰「つまずいても、大丈夫！」友納靖史牧師
祈祷
賛美 教団讃美歌第二編 189番「丘の上の教会へ」全節
頌栄 新生669番「みさかえあれ（B)」
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 歩いていて障害物などに足をとられ、転びそうになることを「躓(つまず)く」と言います。比喩として、人生で向かうべき道の途中で困難に直面した時、前進する思いが挫けることにも用いられます。
主イエスは、父なる神が備えられた救いの道を全ての人が安心して歩み、神の国へ(地上でも天でも)ゴールインできるよう願っておられます。ですから人間が作り出した不必要な律法や風習、間違った宗教的教えという「躓きの石」を意図的に置き、救いの道を歩めないようにする人々に対し、驚くほど厳しく叱責されます。「わたしを信じるこれらの小さな者の一人をつまずかせる者は、大きな石臼を首に懸けられて、海に投げ込まれてしまう方がはるかによい。もし片方の手があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両手がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、片手になっても命にあずかる方がよい。（†底本に節が欠落 異本訳）地獄では蛆が尽きることも、火が消えることもない(ﾏﾙｺ9:42～)」。神の道を歩むことを阻む力に対しては、実に厳しい態度で主は臨まれました。
その一方で主イエスは、人が自らの罪や過ち、弱さによって躓いたり、悪意ある者によって躓かされる時には、本当に倒れてしまわないよう、救いの御手を伸ばされるお方です。その救いの手によって助けられた弟子の一人がペトロで、彼は弟子達の最年長でリーダー的存在でした。ゼカリア書13章7節『わたしは羊飼いを打つ。すると羊は散ってしまう』と預言された通り、主イエスが人間の罪の身代わりとなって十字架で死に、三日目に復活するとの主の教えを理解できず、弟子たちは正に「あながたは皆わたしにつまずく」との主の言葉は現実となりました。そのことを主が告げた時、ペトロは「たとえ、皆がつまずいても、わたしはつまずきません」と言い放ちましたが、鶏が二度鳴く前に三度主イエスを「知らない」と口から出ていたのです(14:66－72)。自らの不甲斐なさにペトロは主の言葉を思い出し泣いて悔いました。
ヨハネ福音書には、弟子を続けることを辞めて元の漁師に戻ろうとするペトロに、主イエスが現れ、主の教会(羊の群れ)を牧する者となるようにと、深い主の愛を注がれる姿が記録されます(21:1-19)。ルカ福音書では今日のマルコで離反を予告された時、主がこう語りかけたとあります。「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい(22:31-32)」と。これらの出来事は正に、ペトロが躓いて倒れて立ち上がれなくなる前に、主イエスは御手を差し出して彼を守り、救い上げてくださったことが証しされます。
今日は卒業・卒園を迎え、神より与えられたそれぞれの次なる大切な道へ踏み出す方々を祝福する礼拝です。残念ながら人生の道は決して平たんで綺麗に舗装された道ばかりではありません。何度も障害物に躓き立ち止まらなければならない時もあることでしょう。しかしそのような時、「世の終わりまで共にいる」と約束された唯一の救い主なるイエス・キリストが躓き倒れてしまわないように支え、助け上げてくださり、一人一人のために祈っておられることを信じてください。この神への信頼が、あなたにしかない恵みに満ちた道を踏み出す皆さんへ手渡したい、人生で最高の、そして必須の贈り物だからです。