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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2025.2.2 主日礼拝 人生を導く善き力39週目 生かされる喜び④「”バランス”こそ、豊かな人生の鍵」友納靖史牧師【ペトロの手紙 二 3章8~9、14~18節】(新共同訳 新約P.439~440)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    ペトロの手紙 一 5章6~7節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生386番「あまつ真清水」
献金感謝
主の晩餐式 新生414番「マラナタ」
聖書    ペトロの手紙 二 3章8~9、14~18節
宣教    人生を導く善き力39週目 生かされる喜び④「”バランス”こそ、豊かな人生の鍵」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    新生507番「主の手に委ねて」
頌栄    新生671番「ものみなたたえよ(A)」 
祝祷
後奏
宣教概要
 健康な体を作るための食事をバランスよく摂る目安となる「三色(赤黄緑)食品群表」を家庭科で教えられました。また西南大神学部の恩師L.K.シート教授は授業で「信仰生活に大切なのは“バランス”だ」と繰り返し語られたことは今も心に響いています。今シリーズのテキスト(※P4参照)でも、教会とキリスト者が神より与えられた「5つの目的:礼拝・教育・伝道・奉仕・交わり」をバランスよく担う大切さが語られ、これらは主イエスが語られた御言葉が基となっています。一つは『大宣教命令』(マタ28:19-20)で、「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によってバプテスマを授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」と、主イエスの弟子たちがその後に形成されるキリストの体なる教会の使命(5つの目的)を担い合うことが命じられています。
もう一つは、『黄金律』(マタイ22:37-40)です。ある律法の専門家が主イエスに「先生、律法の中でどの掟が最も重要でしょうか」と尋ねられ、申命記の教え(6:5)を引用されます。「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛せよ」と。しかしそれだけではなく、主は続けて「第二も同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい』」と。神を愛するとは、真の神を「礼拝」し仕えるため集うことだけでなく、同じように隣人を愛し、神の福音を人々に分かち合い(伝道)・学び合い(教育)・仕え合い(奉仕)・信仰の交わりを深めることだからです。ここにもバランスがあります
これら5つは教会や個々人の動的(doing)な人生の目的を果たす指針となりますが、新旧聖書全体を読むと真に神に喜ばれる健康(健全な)な信仰生活を送る秘訣を主イエスは更に示し歩まれました。「祈り」(マタ21:13,26:41他)と「休息」する(マル6:46,ヨハ福6:15)、つまり静的な存在目的〈神の前に生かされている (being) 〉の大切さです。それは“動と静とのバランス”で、これらを合わせて教会と個々の人生における「7つの目的」を三つの要素に分けると、being(ビーング)(神に救われ、つなながり、存在する喜び)であり、knowing(ノーイング)(キリストを深く知る喜び)、doing(ドゥーイング)(与えられた賜物を用い、仕える喜び)。これら三つは、食品三色バランス同様に、健康で豊かな生活を送るための7つの要素とされます。
 ペトロはこの手紙で、キリストの再臨により、この世が裁かれる終末の時を見据えつつも、神は愛であるゆえに、今この時は‟一人も滅びず救いへと導く使命を担おう“と語りました(3:8-13)。14節では、神の御言葉を正しく解釈し学ぶ、知恵と信仰のバランスをこう薦めます。「邪悪な者たちの誘いに乗って、誤った道に引き込まれないように気をつけなさい。バランスを崩すことがないように注意しなければなりません」(ペトロの手紙二3:17 CEV英語訳を翻訳)と。自己や自国中心・自教会中心な者と偏りがちな私たちへ、主イエスが教えられたバランスの取れた健全な生き方を常にチェックし合おうとペトロは語ります〈参照:徳・知識・自制・忍耐・信心・兄弟愛・愛(豊かな信仰7要素)を備えよ。ペト二1:5-7〉。そうです男と女、老いも若きも全ての者が神に愛され造られているので、神の前に等しく喜び、集い・学び・仕える教会形成を阻むいかなる悪の力に抵抗する必要があります。自分たちが慣れ親しみ、自分の好みに固執することなく、すべの者を愛し救おうとされる主なる神の愛を動かぬ支柱とし、終末への緊張感と今この与えられた時を喜び過ごす、ヤジロベーのようなバランス感覚を私たちの心と魂の内に育んで頂きましょう。
弱い心の揺らぎを安定させるパスカルの言葉があります。「自分の罪を知らずに神を知ると傲慢となる。しかし神を知らずに自分を知ると絶望せざるを得ない」(「パンセ」)。これからも‟大切なバランス“を保てるよう自らも熱く祈り、祈れない者さえ支えられる主イエスの偉大な愛への信頼の狭間で憩いましょう。