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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.10.2 主日礼拝 主イエスの許に帰ろう④「秘められた宝」友納靖史牧師【マルコによる福音書 4章26~34節】(新共同訳 新約P.68)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                     
招詞   詩編 126篇 5~6節  司式者
祈祷          司式者
賛美   新生487番「主は牧者されば」
聖書   マルコによる福音書 4章26~34節
主の晩餐を覚えての黙想「受けよわが糧」聖歌隊(収録)
宣教   主イエスの許に帰ろう④「秘められた宝」友納靖史牧師
祈祷
賛美   新生524番「なにゆえみ神は」1..3.5節
献金感謝                 司式者
祝祷
後奏
宣教概要
  「不思議だな~」。自然に触れ天体を見上げ、驚嘆の声を挙げることがあります。主イエスは『神の国』の真理を自然界の諸現象に重ね、天の神へ私たちの心と魂が向くように「たとえ」を語られました。最も有名な「種を蒔く人の譬え」 (マルコ4:1-20)では、「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される(4:11)」と弟子たちに告げ、「見ても認めず、聞いても理解できず、神に立ち帰ることがない(イザヤ6:9)」を引用し、この世の現実を嘆かれます。けれども主は「聞く耳のある者は聞きなさい」と、人が神の真理を理解したいと渇望するなら、隠され秘められた偉大な神の国の力と祝福は、求める人(求道者・Seeker)に注がれると、希望に満ちた約束をされました。主が語られた「種」とは「福音・神の言葉」を意味し、蒔かれた土地(私たち人間)の状態によって成長は異なり、『伝道』に携わる主の弟子たちへ、成果は蒔く人の責任でなく、それを聞く者にあると教え、励まされたのです。
ところが更に主の御言葉を読み解くとき、そこには秘められ宝(福音の神秘)を発見します。第一に、マルコ福音書にしかない「成長する種の譬え」を語られる主は、“種”が人の理解を越えた力で育つように、『神の国』も人の努力によらず、驚くべき神の御力により世界へ拡大すると示されます。つまり、種を蒔く人の行為も大切ですが、その種を昼夜成長させてくださるお方は神で、帰すべき栄光は神にあるのだと。「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です(コリ一3:6)」と語ったパウロも、正に主の御言葉を蓄えた心(霊)より溢れ出た信仰の言葉でした。教会で信仰告白・バプテスマへと導かれる方々が与えられるのも、神の業、聖霊の導きであり、数や結果に翻弄されないよう肝に銘じたいものです。
第二に、「イエスは“人々の聞く力に応じ”…多くのたとえで御言葉を語られた(マル4:33)」とあります。これは主が、えこひいき・差別したのでなく“区別された”のでした。「聞く力」とは能力の差ではなく、異なる心の状態(御言葉を受け入れられるか否か)を主は見抜き、その人に応じて関わられた知恵です。つまり、主の言葉を表面的に理解し「聞いて終わる」ことなく、主の御旨を深く知ることを願う積極的信仰と、聖霊なる神の語りかけに従って行動する信仰が必要です。使徒パウロは「惜しまず種を蒔く者の収穫は豊か(コリ二9:6-10)」と語りました。これは、主の導きに従って恐れず福音の種を蒔き続ける者には、その結果如何によらず、神に知られているという平安な心と信仰に生きる豊かさも語られます。ペトロは「あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種、すなわち、神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれた(ペト一1:23)」と、永遠の命を得た喜びと揺るがない希望を宣言しました。
新型コロナ感染拡大によって集うことを制限した2020年3月以来、再び教会員も毎週礼拝堂へ集える時を迎えました。この間に経験した苦悩と困難は語り尽くせません。しかし蒔かれた麦の種が冬を越し、春に芽を出した茎を踏まれると強くされ、初夏には豊かな収穫を迎えるように、この3年近く、多くの人々の心に蒔かれた福音の種が成長し、豊かな収穫に与る喜びの時が来ると期待します。なぜなら、「涙と共に種を蒔く人は、喜びの歌と共に刈り入れる…(詩126:5-6)」との御言葉は真実だからです。アーメン。