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礼拝
坂本献

常盤台バプテスト教会 2022.5.15 主日礼拝 「きみは愛するために...」坂本献牧師(所沢キリスト教会牧師) 【詩編 46篇1~12節】(新共同訳 旧約P.880)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。

礼拝プログラム
前奏                     
招詞   ヨハネの手紙 一 4章10~11節           司式者
祈祷                  司式者
賛美   リビングプレイズ 2 「御前につどい」     
聖書   詩編 46篇1~12節
特別賛美  きみは愛されるため生まれた   
宣教   「きみは愛するために...」坂本献牧師(所沢キリスト教会牧師)
祈祷
賛美  新生352番「立ち上がれよ 神の民よ」1.3.5節
献金感謝                    司式者
祝祷
後奏
宣教概要
 詩編46編は「セラ」という記号で大きく3つにわけられます。「セラ」とは「休止・休息」の意味があり、少し休む、「間」です。「間」をいれ、御言葉を味わい、そして次に進む。私たちの生活において礼拝は私どもの「セラ」です。2節は主題「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦、苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる」。その主題は変奏、繰り返されます。
3節「わたしたちは決して恐れない」。「恐れ」の第一は「自然災害」。「地が姿を変え…海の水が騒ぎ…」。それらは地震や津波の体験であり、「山々が震える」のは火山の噴火。人間を襲い来る様々な自然災害の体験が反映しています。
 5節と6節は、「地の有様」と対比する「神の都」の風景。神がおられるところに喜び、平安があります。神が共にいますゆえ「都はゆらぐことがない」のです。
 第二の「恐れ」は「人災」。7節「すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ」。政治の混乱やクーデター、戦争、人間が差別され、人々が困窮し、貧困に陥り、犯罪が多発して、人々に安心がない状況です。
天災は、受け取らざるを得ませんが、天災に対する知恵は語り継がれてきました(天災と人災を見分けよ)。一方、人災は、避けることができるもの。
 国々が揺らぎ、命が脅かされています。神の創造世界を守ることが人間の職務ですが、それぞれの思惑から、国々と人々は揺らぎます。国際政治の中で揺らぎ、軍事力こそ「揺るぎなき世界」をつくる考えは幻想であり(歴史に学べ)、危機の中に今日、我らは立っています。
 天災や人災が囲む世界と我らに対して、詩人は語ります。9節「神の成し遂げられることを仰ぎ見よう」。神の願う未来を実現するための神の我らへの期待は、10節「地の果てまで、戦いを絶ち」、つまり戦争の中止。神が共にいますところは武器や武力、権力が支配する世界ではなく、神の愛と恵みによって支配される世界です。
 11節「力を捨てよ(静まれ)、知れ、わたしは神」。騒ぎ、沸き返る世界の中で「セラ」が必要。立ち止まり、神の働きや神の願いを想起して、我らの行動を祈る時です。
 「静まる」ことは「力の放棄」。暴力や権力、軍事力、自国のみの繁栄を求める経済力等、欲深い「力」を棄てること。国家も個人もそれは同じです。我らは何も持たない者として神の前に立ち、危険や困難の中でこそ神に委ねていくのです。「委ねる」者は「委ねる」責任を持つ者です。自らの力を過信せず、自らの力を捨て、神をお迎えするのです。そこに新たな歩みが始まります。
我らは今日、御言葉に励まされ、告白します。「神の義と愛を顕に示し、自らの涙と汗をもって手を差し出す、神の民として歩み出します」。