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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.6.25 主日礼拝 驚くべきコイノニア(交わり)の力「奉仕より生まれる」友納靖史牧師【ローマの信徒への手紙 15章22~33節】(新共同訳 新約P.296~297)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。

礼拝プログラム
前奏                     
招詞   ローマの信徒への手紙12章3~8節  司式者
祈祷          司式者
賛美   新生14番「心込めて主をたたえ」1.3節  
聖書   ローマの信徒への手紙 15章22~33節
特別賛美   70周年記念讃美歌4番「エレミヤ29章11節」   
宣教   驚くべきコイノニア(交わり)の力「奉仕より生まれる」友納靖史牧師
祈祷
賛美  新生653番「いと良きもの ささげよ」1.2節
献金感謝                    司式者
祝祷
後奏
宣教概要
「人生のあらゆる領域において、ともにあることを意味する語」(ウイリアム・バークレー著『使徒信条「聖徒の交わり」』より)と定義されるギリシャ語「コイノニアKoinonia」が新約において二番目に登場する箇所が今日の章です。ローマに住むキリスト者にこの手紙を書いた時、パウロの心には三つの願いが混在していました。第一に、ローマ帝国の西果てで、まだ福音が届いていないイスパニア(現スペイン)に出向いて宣教すること。第二に、異邦人の中から救われ、同じ信仰の友らの住むローマに出向き、“霊”の賜物と共に信仰を分かち合い、励まし合って力になりたい(ロマ1:11-12)という長年の願い。そして第三に、最初の教会が建てられ地・エルサレムに住む、経済的援助を必要としている兄弟姉妹を助けるため集められた貴い募金を届けることでした。どれをとっても「主イエスの愛が共にある」ことを証しする働きでしたが、パウロは「何が神の御心で、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえなさい(ロマ12:2)」と自らが語った通り、その時に最善と信じる三番目を選びました。
 26節「エルサレムの聖なる者たちの中の貧しい人々を援助する」の“援助する”が、コイノニアです。なぜ、寄付を募ってそれを届ける働きがコイノニア(交わり)なのでしょうか。この言葉には「お互いが共通の源である神より受けたものを『分け合う』」との意味があります。つまり私の所有物より慈善を施す考え方ではなく、全ては神から授けられたもの<今は自分が預かっているが私有物ではない>を、神のものとして相手と分かち合う信仰理解より生じるのです。ここで彼はギリシア人の教会(マケドニア州とアカイア州)から、ユダヤ人が集うエルサレムの教会へ届けられる援助により、大切なコイノニア(交わり)が生じる恵みをローマの教会に伝えました。
 更に27節で「異邦人(ギリシアの教会やローマにある教会)は、その人たち(エルサレムの教会)の霊的なもの<魂の救い>に“あずかった(コイノニオーKoinonio:「助けられた」)”のですから、肉のもの<物資的援助>で彼らを助ける義務がある」と語り、コイノニアが生み出す良き循環性を訴えます。こうしてこの手紙全15章の総まとめに「祈りのリクエスト」(ロマ15:30~)が記されます。その一つに「エルサレムに対するわたしの“奉仕”が聖なる者たちに歓迎されるよう」祈って欲しいとありました。「奉仕」とはディアコニア(ギ語:diakoniaミニストリー)で、コイノニアとも深い関係があります。なぜなら、豊かなコイノニア(交わり)は、キリストを信じる一人一人が喜びをもって選び取り行動へと移す“奉仕(ミニストリー)から生まれる”からです。こうしてパウロが最終的に選んだのは、飢饉で苦しむエルサレムへ出向き、愛の募金を届ける奉仕でした。それは迫害を覚悟しなければならない困難な決断でしたが、主はそれを通して全ての願いを叶えられたのです(使徒21:1~)。
 イエスを救い主と信じ、キリストの体の一部(コリント一12:12-31,ロマ12:1-8)とされた者でも、自分の願いや思いを越えて、主と隣人に奉仕するのは決して容易なことではありません。だからパウロは、聖霊の助けを頂き、共に祈り合うことを願い勧めます。「怠らず励み、霊に燃えて、主に仕えなさい。希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ロマ12:11-12)と。一人一人に託された奉仕(ミニストリー)を担い合う時、豊かなコイノニアが生まれ、地の果てに至るまで福音が宣べ伝えられる、主イエスのビジョンは実現するのですから(使1:8)。