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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.7.3 主日礼拝 驚くべきコイノニア(交わり)の力③「信仰より生まれる」友納靖史牧師【コリントの信徒への手紙一1章1~9節】(新共同訳 新約P.299)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。

礼拝プログラム
前奏                     
招詞   ヘブライ人への手紙11章1~3節  司式者
祈祷          司式者
賛美   新生21番「栄光と賛美を」1.2節  
聖書   コリントの信徒への手紙一1章1~9節
主の晩餐を覚えての黙想   「マラナタ」1.2節   
宣教   驚くべきコイノニア(交わり)の力③「信仰より生まれる」友納靖史牧師
祈祷
賛美  新生519番「信仰こそ旅路を」1.4節
献金感謝                    司式者
祝祷
後奏
宣教概要
新約聖書の書簡中、ローマ書はパウロ神学の最高峰と呼ばれ、コリント書は珠玉の信仰宣言集と評されます。実は当時のコリント教会は問題(スキャンダル)まみれでした。教会内は分裂分派で混乱し、福音とは程遠い思想と不信仰が幅を利かせ、道徳性的混乱や礼拝の守り方が未信者を躓かせていたからです。そこでパウロがこの教会へ最初に書いた手紙(第一)には、そこに集う名ばかりのキリスト者へ悔い改めを促す、深い憤りと叱責が各所に含まれています。ところがこの手紙の書き出しを読むと驚きます。なぜなら、課題を抱えた教会に対し、善き信仰を持つ群れに用いる称号、「神の教会へ」「キリスト・イエスによって聖なる者とされた人々へ」「召されて(神に呼ばれて)聖なる者とされた人々へ」と呼び掛けているからです。更に5節以降に「あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています」「あなたがたは賜物に何一つ欠けるところがない」とさえも。更に「この人たちとわたしたちの主」「私たちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがにあるように」・・・と、彼らと自らを同じ立ち位置で共に歩む信仰共同体の一員とする言葉も続きます。これは決してお世辞やおべっかではありません。パウロの思いが挨拶の締めくくりのこの言葉で明らかにされました。「真実な神によって、あなたがたは神の子、わたしたちの主イエス・キリストとの交わり(コイノニア)に招き入れられたのです」と。『コイノニア』つまり「信仰共同体」として同じ神の家族(キリストの体)だと宣言するのです。そうです。パウロはこの手紙の大部分を割いてなされる、現状の教会への批判、叱責も彼の憂いと嘆きから書かれています。しかしパウロは、「今は多くの問題を抱えているキリスト者も、神に愛され、永遠の救いに入れられ、神に導かれる一人だ」との揺るがない彼の神への信仰と信頼が溢れ出ています。キリストの愛によって、不完全な(幼子のような)キリスト者も、時が来ると整えられることを信じる「愛の賛歌」の言葉にその信仰は結実します。「・・・わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。・・・それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」(コリ一13:11-13)。この有名な愛の信仰宣言と、今日の挨拶は重なるのです。「主も最後まであなたがたをしっかり支えて、わたしたちの主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます(コリ一1:8)」と。
 この手紙を読み、悔い改め、主にあって新しくされた教会への喜びと主への感謝が、二番目の手紙には、綴られています。ですからコリント書簡全体より、教会の交わり(コイノニア)は、課題多き状況にあっても、神が造り変えてくださることを徹底的に「信頼する」(信仰)から生まれると証しされます。
 新型コロナ危機を通され、今ある教会の姿を主なる神が見られた時、主は何と思われるでしょうか?私たちの教会にも課題は山積です。けれども、目に見える今の姿に失望し、嘆くこと以上に、神が計画しておられる新たな信仰共同体<コイノニア>を形成させて頂くこれからの姿を思い浮かべ祈り、歩みだせることを信じます。「…神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます(コリ一10:13)」とのみ言葉を信じ、主に信頼し期待しましょう。