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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.9.4 主日礼拝 主の許に帰ろう①「時は満ちた」友納靖史牧師【マルコによる福音書 1章1~20節】(新共同訳 新約P.61~62)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。

礼拝プログラム
前奏                     
招詞   マラキ書 3章1,3節  司式者
祈祷          司式者
賛美   新生284番「救いの主なる恵みの神よ」1,2,4節
聖書   マルコによる福音書 1章1~20節
主の晩餐をおぼえての黙想 「主をたづねもとめよ」
宣教   主の許に帰ろう①「時は満ちた」友納靖史牧師
祈祷
賛美   新生623番「時は満ちて」
献金感謝                    司式者
祝祷
後奏
宣教概要
マルコ福音書を通読し、今も生ける神の子イエスと出会う旅路(16回)へと旅立ちます。この書はローマ人にイエスとは「何者か?」を伝えるため四福音書中最初に記され、他の共観福音書で冒頭に語られる誕生記事を飛ばし、成人したイエスの生活と行動に的を絞って伝えます。それは読む人(聞く人)が「まっすぐに」イエスと出会い救われるためでした。旧約最後の書マラキが語る「主の道を整え、その道をまっすぐにせよ(マル1:3/マラキ3:1)」との預言がバプテスマのヨハネによって実現します。彼は「わたしよりも優れた方が来られ・・・わたしはその方の履物のひもを解く値打ちもなく・・・その方は聖霊でバプテスマをお授けになる(1:7-8)」と主イエスの到来を告げ広めました。そして彼がヨルダン川でバプテスマを授け、イエスが水より上がって“すぐに”天が裂け、聖霊が鳩のように降ります。この時、天の神ご自身が「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者(1:11)」とイエスの存在を明確に宣言されたことをマルコは記しました。イエスこそ真の主(キュリオス)であると全面肯定する証言は当時、皇帝だけをキュリオス(主)と告白するよう強要されていたローマ人には衝撃的信仰宣言となったのです。
 マルコは、荒れ野での悪魔の誘惑を簡素に記します。それは「聖霊がイエスを荒れ野に送り出し、その間、天使たちが仕えていた」と、悪の存在以上に主イエスこそが天上の偉大な力(聖霊・天使)を得ておられたことに焦点を絞り込んで語ります。マタイとルカはこの出来事まで4章かけて記しますが、マルコはまず「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい(1:15)」と、主の語りかけに聞く人々が「すぐに」出会い、「すぐに」行動する信仰者とされる願いがこめられました。長きに渡り神の民が待望した救い主。そのお方が遂に現れ、神の『時が満ちた』喜びを伝える熱意がマルコの言葉の各所より溢れています。特に、シモン(ペトロ)と兄弟アンデレらを最初の弟子とするため、主ご自身が「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と招きの言葉をかけられた時、それぞれが『“すぐに”従った』と。この驚くべき証言は、神が与えられる『時(カイロス)』を逃さず生きる弟子として、私たちもそれに続くようにと祈り願うマルコの息遣いが聞こえてくるかのようです。この書が記された紀元70年前後は、マルコの師ペトロがローマで殉教した直後でした。彼の師が命をかけて伝えた主イエスの存在と救いを、今こそ書き残し、人々に伝えるよと、聖霊の促しを強く受けたのです。
 御自身の十字架の死の時の迫りを心に抱きつつ、限りある地上での最後の3年の公生涯を大切に歩まれた主イエスは「気をつけて、目を覚ましていなさい。その時がいつなのか、あなたがたには分からないからである (13:32-37)」と語られました。しかし同時に「『見よ、ここにメシアがいる』『見よ、あそこだ』と言う者がいても、信じてはならない…だから、あなたがたは気をつけていなさい。一切の事を前もって言っておく(13:21-23)」と、世の終わりと、それに似た時代の混乱を見抜いて生き抜く力を主イエスは信じる者に注がれました。目まぐるしい時代の変化と事象に埋もれてしまいそうな私たちですが、神の時「カイロス」に敏感とされ、主イエスの御旨であれば恐れず「(まっ)すぐに」従う者とされましょう。なぜなら、いかなる時にあっても、聖霊が日々私たちを支え、押し出してくださるのですから(13:3-11)。