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礼拝
森 崇

常盤台バプテスト教会 2023.11.12 主日礼拝 信仰の礎⑪最終回「原初の主告白と教会」森 崇牧師【出エジプト記 34章1~7節】(新共同訳 旧約P.150~151)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    マタイによる福音書 16章15~18節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生59番「父の神よ 汝がまこと」
献金感謝            
聖書    出エジプト記 34章1~7節
特別賛美  「主は良いお方」
宣教    信仰の礎⑪最終回「原初の主告白と教会」森 崇牧師
祈祷
賛美    新生389番「昔イエスの播きたまいし」
頌栄    新生668番「みさかえあれ(A)」
祝祷
後奏
宣教概要
 2023年10月に行われた五島キリスト教会への伝道旅行を通してとても多くの恵みを頂きました。その中で、五島キリスト教会の前身である福江バプテスト教会100周年誌にあった信仰告白に目が留まりました。その信仰告白は、驚くべきことに、1950年に創立された常盤台バプテスト教会の信仰告白と全く同じでした。長崎バプテスト教会(1902年教会創立)もまた同じ信仰告白を共有していることが分かりました。歴史的には日本バプテスト連盟の前身であった西部組合が1947年日本バプテスト連盟を結成する時、「これが我々バプテストの信仰告白である」と採決をしたものが、現在私たちが持っている信仰告白であることを知らされました。信仰告白の源流を探っていくこの半年の旅が、本当に恵みに満ちた時でした。
 聖書の中で原初の主告白は主ご自身による宣言でした。「主、主、憐れみ深く恵みに富む神、忍耐強く、慈しみとまことに満ち、幾千代にも及ぶ慈しみを守り、罪と背きと過ちを赦す。しかし罰すべき者を罰せずにはおかず、父祖の罪を、子、孫に三代、四代までも問う者」(出エジ34:6-7)
ご自分を啓示される神は、エジプトの奴隷であったイスラエルの民を奇跡の業を持って救い出される神であり、ご自分と民とを結び合わせるために契約の基となった十戒をお与えになった神です。この神こそが「主」(YHWH/ヤハウェ)と呼ばれる方であることを示されます。特にこの方の性質は「憐れみ深く/恵みにとみ」「忍耐強く」(原意は「怒るに遅い」)「慈しみ(ヘセド)/まこと(エメト)」です。ヘセドは「変わることのない忠実な愛」を意味する言葉です。エメトは「信頼する」から派生した「真実」の意味であり、信じたことが真実になる(アーメン)ことを含みます。主が真実な方であられ、どこまでも人を愛そうとなさるヘセドの愛をもっておられるがゆえに、人間の生き方に対する要求と義務が存在し、進んで従わない場合には制裁(7節)があることを告げています。
 このような主告白ですが長い年月捕囚から帰って城壁を再建した書記官ネヘミヤは主をこのように告白しました。「しかし、あなたは罪を赦す神。恵みに満ち、憐れみ深く、忍耐強く、慈しみに溢れ、先祖を見捨てることはなさらなかった」(ネヘミヤ9:17)罪を罰する神よりもむしろ罪びとを見捨てることのない神の愛を強調します。預言者ヨナとヨエルの時代には主をこのように告白いたしました。「あなたは恵みと憐れみの神であり、忍耐深く、慈しみに富み、災いをくだそうとしても思い直される方です」(ヨナ書4:2)「主は…忍耐強く、慈しみに富み、くだした災いを悔いられるからだ」(ヨエル書2:13)大切な事柄は継承されつつも、それぞれの時代的状況の中で、大胆に主とはこのような方であるとの希望の告白がなされています。
救い主イエスは弟子たちと共に宣教活動に当たられていた際、弟子のペテロに向かって「あなたはわたしを何者だというのか」と問いました。彼はイエスを「あなたはメシア(油注がれた方の意、ギリシア語ではキリスト)、生ける神の子です」と告白し、イエスはこのことを示されたのが「人間ではなく、天の父による」ことを告げて、「この岩の上にわたしの教会を建てる」と宣言されました。「あなたは救い主です。あなたは生きておられる神の子です」との非常にシンプルな告白の上にわたしの教会を建てるといわれた主イエスです。キリスト告白を私たちがどのような形で、自分の口で言えるのか、共に深く考えてみたいと思います。あなたの心から出る主告白を、主はすべて喜ばれ、これを主にある教会としてくださいます。