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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2023.12.24 クリスマス主日礼拝「天に栄光・地に平和」友納靖史牧師【ルカによる福音書2章1~20節】(新共同訳 新約P.102-103)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
【第一礼拝】
前奏                  
招詞    ヨハネの手紙 一 4章9~11節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生167番「天にはさかえ」1~3節
献金感謝
特別賛美  ”この子こそ、神さまのみ子” ありめせつこ   
聖書    ルカによる福音書 2章1~20節
特別賛美   ”Carol of the Bells ~きよらに鐘の音~” クリスマス聖歌隊
宣教    「天に栄光・地に平和」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    教団111番「神の御子は今宵しも」1.3.4節
頌栄    教団112番「諸人こぞりて」1.3.5節
祝祷
後奏

【第二礼拝】
前奏    ”あら野のはてに” エンジェリックリンガーズ              
招詞    ヨハネの手紙 一 4章9~11節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生167番「天にはさかえ」1~3節
献金感謝          
聖書    ルカによる福音書 2章1~20節
特別賛美   ”Carol of the Bells ~きよらに鐘の音~” クリスマス聖歌隊
宣教    「天に栄光・地に平和」 友納靖史牧師
祈祷
賛美    教団111番「神の御子は今宵しも」1.3.4節
特別賛美  ”JOY TO THE WORLD 喜びたたえよ” HOPPY
頌栄    「喜びたたえよ」(HOPPYの歌詞で)
祝祷
後奏
宣教概要
主イエス誕生の喜びを告げる賛美「キャロル・オブ・ザ・ベル」は、ウクライナ人司祭で作曲家Mレオントーヴィッチュが民謡を編曲し世界中へ広まったものです。この曲名をタイトルとした映画はウクライナのある家庭で第二次世界大戦前後に起きた実際の出来事を元にした作品で、今夏日本でも上映されました。ウクライナ人の住むアパートにポーランド人とユダヤ人の家族が移り住み、異民族同志の抱える不協和音が見え隠れします。しかし「このキャロルを聴く人々に幸せが来る」との伝承を信じる幼い子ども達は、大人の葛藤を全て乗り越え、クリスマスの夕食会に集ってギクシャクする大人を前に、一緒に歌を披露し、三つの家族が打ち解けていくのです。ロシアがその町に侵攻しポーランド人夫婦が連行。その後ドイツ優勢となり、ユダヤ人夫婦も連れ去られ、残された子ども達をウクライナ人夫婦が自分の子として引き取り、彼らの命を必死で守り続けます。異なる国家体制に翻弄された家族らの行方は悲しい結末を迎えますが、幼い子ども達がキャロルを歌うことで大人の心は揺さぶられ励まされ、残酷な時代に苦悩し続ける中、自由と平和を希求し歌い続ける幼子と人々の姿から、平和こそが最も貴く必要だと胸揺さぶる名作の一つです。

 神が御子イエスを地上に遣わされた喜びを最初に天使らが歌い知らせたのは、当時人々から蔑まれていた羊飼い達であったと福音記者ルカは記録します。「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ(ラテン語:グロリア・インエクセルシス・デオ<教団讃美106他>)」(2:14)。実際に天使たちが歌ったメロディーがどのようなものかは分かりません。しかしこの言葉は偉大な神を賛美する「大頌栄」として、天上と同じ神の祝福「平和・シャローム」が地上に実現されことが神の計画であると、宣言されました。全ての民(世界中の民)のために救い主が与えられたとの天使のメッセージを聞いた羊飼いたちはイエスを探し当て、この日の驚くべき出来事をその後人々に語り伝えます(2:17)。福音宣教を担った主イエス最初の弟子達は羊飼いだったのです。

 実際、主イエスが十二人から更に七十二名の弟子たちを町や村へ遣わされる際「どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。 平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる (ルカ10:5-6)」と語られました。このように主は神の国の福音を伝える前、平和の宣言をこの世に、それぞれの家庭に伝え、平和が実現することを強く願っておられたことが明白です。その後、十字架に架かるためエルサレムに迎えられた主を弟子達が賛美した時、「天には平和、いと高きところには栄光(19:38)」と神を讃えました。これはイエス誕生の際に天使が歌った賛美への応答として弟子たちが賛美していた証しです。イエス誕生の日に天使が歌った歌は弟子達へ、そしていつの時代においても御心に叶う人々が神の御心が凝縮された賛美(大頌栄)を人々に歌い続けました。これこそが混沌とした世界において、キリストの平和の福音を伝え、神の救いが実現する神の御心に叶った働きなのです。

 七十二名の弟子たちが教えられた通り、平和を宣言する福音宣教活動より帰還した際、主イエスは喜びに溢れてこう言われました。「天地の主である父よ、あなたをほめたたえます。これらのことを知恵ある者や賢い者には隠して、幼子のような者にお示しになりました。そうです、父よ、これは御心に適うことでした(10:21)」。幼子のように全ての人々に神の祝福が注がれることを願って行動することは神の御心です(詩8:2-3,マタ21:15-16)。キャロルを歌った子ども達のように、キリストの教会に集められ神の子とされた私たちも臆することなく平和の挨拶・讃美を交わし、イエスの十字架と復活の福音を伝えましょう。「天に栄光・地に平和」が実現することを信じて。