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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2024.3.17 主日礼拝 あなたが存在する理由②「人生のゴールって何?」友納靖史牧師【コリントの信徒への手紙 二 5章1-2、6-10節】(新共同訳 新約P.330)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    フィリピの信徒への手紙 3章13~14節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生585番「救いのぬし主よ」1.2.4節
献金感謝
聖書    コリントの信徒への手紙 二 5章1-2、6-10節
特別賛美  「神さまの樹になりたい」聖歌隊・ジョイフルクワイヤ・グレースアンサンブル
宣教    あなたが存在する理由②「人生のゴールって何?」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    教団讃美歌第二編189番「丘の上の教会へ」1.2.3.4節
頌栄    新生667番「聖なるかな 聖なるかな」
祝祷
後奏
宣教概要
 大リーガー大谷翔平さんを育てた高校時代の恩師佐々木洋監督は「二つの『目』(「目標 aim/target」「目的 purpose」)を持て」と若者を指導し注目されています。例えば、ある人が大の野球好きで、プロ野球選手になることを夢見て努力し叶えることは素晴らしい「目標」の一つです。しかし野球人生にはいつか終わりが来ます。ですから目標だけを追い求めるのでなく、その人に与えられた「人生の目的」を知って生きる大切さです。
 聖書は目標と目的を含め、より重要な「目」、それをパウロは「目に見えるものによらず、信仰によって歩む(コリ二5:7)」者とされ、「心の目・信仰の目」を持つ大切さを説きました(エフェソ1:18他)。実は、良い学校に入り、良い仕事、名声や地位を得るという一つの目標を、あたかもそれを「人生のゴール」だと誤解し生きる人がいます。また人生のゴールは、悠々自適な老後生活、立派なお墓に入ることだと思い込んでいる人もいないでしょうか。聖書の語る「人生のゴール goal」とは、「神に微笑んでいただくこと」だと語られます(テキスト「人生を導く5つの目的:9日目」)。「神が微笑む」とされる箇所(民数6:25/詩119:135)は、「御顔の光がその人の上に輝く」(新共同訳)とも訳されます。
これは神が、王になるソロモンに「何事でも願うが良い。あなたに与えよう」と言われた時、彼は「民を正しく裁き、善と悪を判断する知恵を与えてください」と答え、神が喜ばれた姿(列王上3:5-14)。また主イエスの譬え話で主人が旅を終えて帰った時、託されたタラントン(人が神より託された賜物)をどう用いたかを見られ「忠実な良いしもべだ。よくやった。」(マタ25:21,23)と、私たちが神の前に立つ日に微笑んでいただく姿と重なります。
 パウロは当時の教会で、目に見えるこの世の物質的価値観を優先する人々に対し、信仰の目で本当の人生のゴールを見失わないようにと語りました。「わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです(コリ二5:1)」と。そうです、私たちの人生のゴールとは、この限りある人生の時を自覚し、本当に大切にすべきこととは、目標や目的の先にある、天の御国に備えられた永遠の住まい(神と共に、神の民と共にいる都)に入らせていただくことです。映画「炎のランナー」の主人公、エリック・リドル(英国オリンピック選手)は語りました。「神が目的を持って私をお造りになったと信じます。ですから、私に与えられている能力(早く走る)は、神を喜ばせるために使いたい」と。
私たちの人生の歩みが、一人ひとり与えられた異なる能力を神と人々のために用いて、主なる神さまを微笑ませるなら、気づかないうちに私たちは沢山の宝を天に積んでいたことを後になって気づかされることでしょう(マタイ6:19-21)。
卒園・卒業の節目を迎えられた皆さんお一人お一人が、二つの「目」と共に、『人生の本当のゴール』とは何かを知って歩まれ、いつの日か喜びの中、天に備えられたゴールのテープを切って頂けることを信じて、この教会は共に祈り、応援を続けて参ります。