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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2024.6.16 主日礼拝 人生を導く善き力 18週目 神の家族④「共同体を育む豊かな土壌」友納靖史牧師【コロサイの信徒への手紙 3章12~17節】(新共同訳 新約P.371~372)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    コロサイの信徒への手紙1章3~6節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生73番「善き力にわれ囲まれ」
献金感謝
聖書    コロサイの信徒への手紙 3章12~17節
特別賛美    
宣教    人生を導く善き力18週目 神の家族④「共同体を育む豊かな土壌」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    ミクタム(赤本)152番「神の家族」
頌栄    新生668番「みさかえあれ(A)」
祝祷
後奏
宣教概要
使徒パウロと宗教改革者ルターは「信仰義認(行いによらずただ神への信仰によって救われる)」の福音に生きた信仰者です。第二次大戦中ヒトラー政権下のドイツより米国へ亡命した神学者パウロ・ティリッヒはその信仰をより一般の人々に伝わる言葉でこう語りました。「生きる勇気とは、われわれが受け入れられえない者であるにもかかわらず、(神と神の共同体に)受け入れられている、そのわれわれ自身を、われわれが受け入れる、という勇気である」(「生きる勇気」平凡社ライブラリー)と。福音の最も重要なこの栄養素がふんだんに含まれた土壌(教会)へ人々を招き、苗を植え替え共に実を結ぶ信仰生活共同体。これが私たちの祈りとビジョンです。

エパフラスによって形成されたコロサイの共同体(神の家・家族)は、天に蓄えられている希望に基づく福音を聞き続けて歩んで多くの実を結んでいました。パウロはそれを喜びつつ、その成長を阻む残念な躓きの石(課題)が共同体の土壌に散らばっているのを取り除くため、彼らに手紙を書いたのです(1:3-8)。課題の一つは、ユダヤ教律法主義的思考が身体に沁み込んでいた人々の影響(2:11-15)。もう一つはギリシャ哲学や異教世界で育った人々が、天使礼拝など偶像崇拝を持ち込もうとする影響(2:16-18)でした。それぞれが互いに裁き合い、キリストの十字架と復活にある完全なる罪の赦しの福音(信仰義認・神に罪を赦された共同体)の信仰に生きることを阻む、これらの躓きの石や岩を取り除き、豊かな土壌に整える言葉が3章全体に集約されます。バプテスマを受け一度死んでキリストと共に復活した私たちは、古い人を過去の行いと共に脱ぎ捨て、造り主の姿に倣う新しい人を身に着けたことを前提に、12節以下に躓きの石が消え去る真理と福音が宣言されます。まずあなたは「神に選ばれて聖なる者とされ、愛されている」と自覚し、「互いに忍び合い、責めることがあっても、主があなたを赦してくださったのだから、互いに赦し合う」交わりを続け、「キリストの平和(平安:エイレネー・シャローム)がいつもあなたの心を支配するため、(教会・共同体の「神の家族」となるために)招かれた」と信じようと。これらの祝福を忘れず感謝し続ける秘訣として、礼拝と賛美、学びと交わりを日々深めようと16節以下で告げられます。二週間後に大切な「教会総会」を私たちは控えています。主なる神が私たちに求めておられる『真の共同体(神の家族)』となるため、新たなグルーピング(相互牧会を通して支え合う)形成への知恵を祈り求めています。その土壌を育むに相応しいこの御言葉が今年度「教会年間聖句」として選ばれたこと、主に感謝です。

ティリッヒはこの信仰共同体が健全な成長を続けるために次の信仰的自覚を促します。信仰とは外部から強制されるような「他律(ヘテロノミー)」という独善的な人の自由を圧迫するものであってはならないこと。それ故に真の信仰とは「自律(アウトノミー)」という、理性に従い、個人の尊厳を大事にすることも重要で、正にこれがプロテスタントの宗教改革の基盤となったのです。ところが自律も、単に個々人の力を重要視すると孤独に陥り、真に生きる意味を見出すことは難しくなります。だからこそ聖書が語るのは「神律(セオノミー)」であり、自己の有限性と弱さを互いに自覚しつつ、自分と他者を見つめ、そこに働く偉大な神の力に委ねる信仰が説かれたのです。正にアーメンです!この自覚と信仰が「生きる勇気」を育む共同体の土壌に最も必要な要素ではないでしょうか。

神に与えられたそれぞれの大切な人生を支え合う「生きる勇気」を育み保ち続ける土壌作りのため、この教会も幼稚園も主からの偉大な力を注がれ、枯れかけた苗木を迎え入れる豊かな土壌(信仰共同体)とされますよう、祈り歩みましょう。

「喜ぶ人とも共に喜び、泣く人と

共に泣きなさい」(ローマ12:15)。