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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2025.12.21 主日礼拝 「愛は、すべてを新しくする」友納靖史牧師【コリントの信徒への手紙 二 5章14~17節】(新共同訳 新約P.330~331)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏    「Joy to the World 」エンジェリックリンガーズ              
招詞    ルカによる福音書 1章46~50節  司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生167番「天にはさかえ」
主の祈り
献金感謝
聖書    コリントの信徒への手紙 二 5章14~17節
特別賛美  「Hallelugah」クリスマス聖歌隊 
宣教    「愛は、すべてを新しくする」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    新生176番「主は豊であったのに」
頌栄    教団106番「あら野のはてに」3.4節
祝祷
後奏
宣教概要
 クリスマスは、神の子キリストが人としてこの世に誕生されたことを祝うため、賛美し礼拝する時です。人の誕生を祝う際、「死」について触れること、日本ではタブー視されます。しかし聖書は、誕生と死とが別物ではなく、神にあっては共に祝福となると告げます。ヨハネ福音書にはイエス誕生時の詳細が一切記されません。それは救い主が肉体を持って世に誕生された真の目的とは、全ての者がイエスを信じ、古い罪ある自分が死に、霊によって真の命<永遠のいのち>が誕生することにフォーカス(焦点)を当てるためです。ヨハネ3章16節<聖書の中の聖書>の直前で、主イエスが「人<あなたがた>は新たに生まれなければならない(ヨハネ福3:3,7)」と語り、今ある‟古い命”を神に帰し(水と霊のバプテスマを受け)て、‟永遠の命”に新しく生まれ変わる重要性を主イエスは示されました。肉体の死は全ての者に必ず訪れますが、イエスを主と信じる者は<霊(存在)が>死ぬことなく永遠の命を得て、地上でも『神の国』にある希望に輝く命に生きる者とされるのです(ヨハ11:25-26)。

クリスマスにコリント書を選んだ理由は、誕生の喜び以上に、主イエスの死の先にある永遠の命の誕生に目を注ぐメッセージを告げたヨハネ福音書と同じ信仰が告白されるからです。「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた(コリ二5:17)」。この「新しいもの」とは、イエスを信じる時に与えられる「永遠の命」で、その命を得た喜びが、私たちの内に日々溢れる時、私たちの古い性質・罪のすべてが創り変えられていく希望の宣言です。歴史を振り返ると、アダムとエバが神の信頼を裏切り、息子カインの犯した弟アベルへの妬みと殺人を含め、全ての人の心に潜む闇(罪)と課題は今なお変わりません。使徒パウロは肉の業(罪)から解放される唯一の道は聖霊の導きに従って歩むことだと語り(ガラ5:19-26)、‟水”のバプテスマを受けたキリスト者が、なお肉の人のままで終わらず、‟霊”によって日々新生する重要性をヨハネ同様(3:6)に問いかけます。

新しくされた者の証しに、1914年のクリスマスに起きた出来事があります。第一次世界大戦最中、ドイツ・イギリス両軍が前線地で激戦を展開し、100メートル程しか離れていない塹壕に潜み、息をひそめて過ごしたイブの夜。ドイツ兵の一人が「きよしこの夜」を歌いだし、その歌声を聴いた英軍兵らが思わず拍手した瞬間、互いの心にあった戦意が消え去ったのです。恐る恐る塹壕から顔をのぞかせ、静かに近寄って互いに握手を交わし、貴重な食料を分かち合い、クリスマスを祝い平和な時を過ごし、再び塹壕へ戻りました。後日それを知った司令部は激怒。各部隊の上官と関係者を処分したのですが、このクリスマスの一夜を経験した兵士達はその後、互いに銃口を向けることが出来なくなり、相手に玉が当たらないよう戦い続けた…と記録されます。神への賛美は正に人の心を造り変えます。ハレルヤ (主を賛美せよ)!

本来誰一人、殺し合い(罪を犯し)するために生きたいとは願っていません。しかし肉の思いにまみれた指導者の私利私欲に先導され、国と国、民族と民族とが命を奪い合う悲惨な現実。この愚かな生き方でなく、互いの命を生かす平和の道を、キリストは十字架上でご自身を犠牲(生贄いけにえ)とされ、二度と人の命が失われることのないよう、死をもって真の愛と赦しに至る復活の命への道を示されました。この主イエス・キリストの愛は、すべてを新しくするのです。

今日、お一人お一人の心の中に主イエスを迎え入れ(救い主が誕生す)る、真のクリスマスをお迎えください。そして、その日から主なる神を賛美しつつ、それぞれに与えられた命を使って(使命に)生きる喜びを味わって参りましょう。