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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2025.5.4 主日礼拝 ヨハネ福音書講解①「イエス・キリストは神」友納靖史牧師【ヨハネによる福音書 1章1~18節】(新共同訳 新約P.163)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                  
招詞    創世記 1章1~3節   司式者
祈祷                        司式者
賛美    新生80番「父の神 われらたたえる」
主の祈り
献金感謝
主の晩餐式 新生414番「マラナタ」
聖書    ヨハネによる福音書 1章1~18節
宣教    ヨハネ福音書講解①「イエス・キリストは神」  友納靖史牧師
祈祷
賛美    新生339番 「教会の基」1・2・3節
頌栄    新生679番「救い主 み子と」
祝祷
後奏
宣教概要
 共観福音書(マタイ・マルコ・ルカ)はキリストなるイエスの生涯をクロノス<時系列>で記し(AD65-80年頃)、イエスを誰で、何をなされたのかを忠実に記しました。最も遅く(AD95年頃)執筆されたヨハネ福音書は、旧約信仰を知らない特にギリシャ人へ証しするため、カイロス<神の時>的視点からイエスが世に来られた目的と意味を記したのです。ですから他に記されたイエス誕生物語と異なり、「はじめに神は天地を創造された(1:1~)」と創世記冒頭で天地誕生の謎を解き明かす理論に並ぶ言葉「初めに言(ロゴス)があった。言は神と共にあった。言は神であった」とイエスの存在を宇宙論的に解き明かしました。ここで使われるキーワード:ロゴス(言)とは「原理・理論」を意味します。当時の世界を哲学的理性で理解することを好むギリシャ人の流行語「ロゴス」を用い、イエスこそがロゴスであり、イエスを知ること以外に真理を理解することは出来ないと、挑戦状を突き付けたのです。そして宣言しました。「イエスこそ神である」と。
これを聞き驚き戸惑う人々にヨハネは更にとどめを刺します。「この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった」と。十字架で死んだただの人だと思っていたイエスが、人間の歴史や想像を超越した存在であると聞いた人々は、心を閉ざすか、それとも読み進めるか、この文書冒頭で大きく二手に分かれるとヨハネは想像したに違いありません。ですから「分水嶺」となる真理のこの一文を語ります。「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである(1:12-13)」と。こうしてイエスを信じるように変えられた者はユダヤ人・ギリシャ人など人種・思想など様々な隔たりを越え、全ての人を神の子とする驚くべき力をこのイエスはお持ちだと。壮大な世界と宇宙を支配される「創造主なる父なる神」と「独り子なる神」イエスを崇め讃えるに値する理由を告げ知らせるのです。
今日から始まるヨハネ福音書講解説教による宣教シリーズ。ヨハネはこの書の執筆目的を明確に告げます。「これらのことが書かれたのは、あなたがたが、イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命(ゾーエ:永遠のいのち)を受けるためである。(20:31)」。この一年、共に礼拝の中で御言葉を受けるこの時間が、時を刻んで終わる単なるクロノスとなって欲しくありません。宣教の言(ロゴス)を聞かれる方々がイエスを信じ、地上から天に至る「(永遠の)命」を得る者となり、カイロス(意味ある神の時)とされることを心より祈るものです。
イソップ寓話を元に欧州の教会で語り継がれた「三人のレンガ積職人の逸話」があります。旅人がある町の中心地に建築中の工事現場を通りかかります。彼はレンガを積んでいる人にこう尋ねました。「あなたは何をしているのですか?」。すると一人の人は「レンガを積んでいるのさ」と。二人目の人は、「家族を養うため生活のために働いているのさ」と。ところが三人目の人はこう答えました。「僕はね、この国で一番大きな礼拝堂を作るために働いています。完成したらこの礼拝堂に沢山の人々が集められ神を賛美し礼拝することを想像しながら…」。
この講解シリーズを分かち合う私たちも三人目のレンガ積職人の信仰と目的意識を持って生きたいと熱く願うものです。それはこの福音書の目的、イエスを神の子メシアと信じ「永遠の命」を得る一人一人が神より与えられる救いの喜び・真理・愛、そして(永遠の)命とが、その人だけでなく、身近な方々にも伝導し(伝道以上の力:4:39)、更に多くの方が命を受け、豊かな実を結ぶ(14:5)姿を思い描けるからです。ヨハネ福音書の素晴らしい恵みに満ち溢れた世界へ、
    さあ共に旅しましょう。