礼拝
友納靖史
常盤台バプテスト教会 2025.6.8 ペンテコステ・教会創立記念礼拝 「幻と夢を見、実現する教会」友納靖史牧師【使徒言行録 2章14～21節】(新共同訳 新約P.215)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 使徒言行録 2章1～4節 司式者
祈祷 司式者
賛美 新生21番「栄光と賛美を」
主の祈り
献金感謝
第一礼拝 証
第二礼拝 信仰告白
特別賛美 "Their sound is gone out" (メサイアより) 聖歌隊
聖書 使徒言行録 2章14～21節
特別賛美 ”神様の樹になりたい” 聖歌隊/グレースアンサンブル/ジョイフルクワイア/梅原孝輔
宣教 「幻と夢を見、実現する教会」 友納靖史牧師
祈祷
賛美 新生363番「キリスト 教会の主よ」
頌栄 新生33番「輝け 主の栄光」
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 本日、75周年をお祝いする以上に、次世代が100周年を喜び祝う姿を想い浮かべつつ今朝の礼拝を守っています。午後に行われる「教会の約束(契約):Church Covenant」の研修会も、25年後ここに集う教会員全てが自らの信仰の決断として喜んで告白できるためへの先行投資の学びとなると信じ楽しみにしています。
聖書には主が神の民に夜には夢を見せ、昼には幻を見せて神の御心を啓示し神の計画を示されました。それによってヤコブやヨセフを始め、多くの預言者、更には使徒パウロも力強い励ましと慰めを頂いたのです。主イエスの十字架と復活そして召天の出来事が約50日(五旬節・ペンテコステ)の短い間に起き、主は弟子たちにこう予告し命じていました。「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。 ヨハネは水で洗礼(ﾊﾞﾌﾟﾃｽﾏ)を授けたが、あなたがたは間もなく聖霊による洗礼(ﾊﾞﾌﾟﾃｽﾏ)を授けられる(使1:4-5)」。その約束通りの出来事が正に今日この五旬祭(ペンテコステ)の日、心を合わせ熱心に祈り集まっていた約120名の弟子達に聖霊が注がれたのです。聖霊に満たされた弟子達が自分たちの言語(ヘブライ語)以外の言葉で喜びをもって語り神を賛美したので、それを見た当時の世界各地からエルサレムへ帰国したユダヤ人たちは驚き怪しんだのです。彼らは酒に酔っているのではないかと…。その時、ペトロは残った主の弟子11名と共に最初の説教を喜びつつ語りました。「神はイエスを復活させられた。私たちはそのことの証人であり、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から注いで下さった(2:32-33)」、だから喜びに溢れていると。説教の冒頭にペトロが、この日の出来事を預言者ヨエルに示された神の幻が実現したと語ったのが今日の箇所です。
神がヨエルに見せた「終わりの時」とは、主イエス再臨までの長い「教会時代」を含む時のことでした。つまり、イエスを救い主と信じ告白し、主の命じられた「神の国」を形成する群れ(教会)のことです。彼は自分たちだけが特別に聖霊を注がれるのではなく、イエスを信じる者すべて(老いも若きも)に「神の霊が注がれ、預言をする」と(2:17-18)。全ての者が「預言する」とは、神の言葉〈聖書〉を預かり、神の意志と計画に沿って福音を語り、キリストの平和に生きる姿を指します（宗教改革を改革し続ける群れ・バプテストの原点をここにも発見）。 こうしてBC516年頃、バビロン捕囚からエルサレムに帰還し神殿完成前に預言者ヨエルが見た幻が、ペトロの時代に実現し、更にそれから先もこのようなことが起きるとペトロは預言したのです。
「夢」と「幻」の違いは何でしょうか。聖書的には双方共に神の御心と計画の啓示ですが、教会的には現在このように使い分けます。「夢:ドリーム」は個々人が思い描く願いで、実現することもあれば夢で終わることもあります。しかし「幻:ビジョン」とは、神の意志に基づく計画であり、それを見出し従う時、実現していくものです。「私たちの息子と娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る」とあるように、この教会に集う全ての人々が、神がこの世界を愛して備えておられる神の計画に沿った夢と幻を語り合い、そして実現する喜びを体験する群れとなることは教会のビジョンの一つです。その根底にある神の祈りと計画はこのみ言葉に言い尽くされます。「主の名を呼び求める者は皆、救われる」(使2:21/ﾛﾏ10:13)。そうです、すべての人々がイエスを主と告白し救われ、苦悩多きこの世界がキリストの平和に満ちた「神の国」となる日を、年老いた者は地上で見ることは出来ずとも、次世代の若者たちは幻で終わらず、その目で実現した姿を見れるように私たちは働き祈り続けます。常盤台教会が、次なる世代を見据え、常に御言葉と聖霊に満たされ、信仰のバトンが次々と手渡されていくことを、夢ではなく神のビジョン(幻)として参りましょう。