礼拝
森崇
常盤台バプテスト教会 2026.5.10. 主日礼拝 ヨハネ福音書講解㊴「後でついておいで」森崇牧師【ヨハネによる福音書 13章31~38節】(新共同訳 新約P.195~196)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏
招詞 ガラテヤの信徒への手紙 1章3~5節 司式者
祈祷 司式者
賛美 新生16番「み栄えあれ愛の神」
主の祈り
献金感謝
聖書 ヨハネによる福音書 13章31~38節
特別賛美 「アメージング グレイス」
宣教 ヨハネ福音書講解㊴「後でついておいで」 森 崇牧師
祈祷
賛美 新生552番「わたしが悩むときも」
頌栄 新生671番「ものみなたたえよ(A)」
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 「後でついておいで」とは十字架の受難に進むイエスがペトロにかけた言葉です。13章では弟子たちの足を洗った後、最後の晩餐をします。そして裏切りの予告があり、イエスがユダにパン切れを渡すとサタン(誘惑するもの)が彼の中に入りました。そして出ていくとイエスは「今や人の子は栄光を受けた」と言われました(31)。ヨハネ福音書では栄光とはイエスの受難・十字架・復活です。ユダの裏切りもまたイエスの意志に基づいて始まります。この栄光は神とイエスとの間で親密になされるものであり、イエスの受難が神への栄光であるならば、イエスの復活は神の栄光として神からすぐに与えられるものです(32)。しかしこの栄光に続く道を弟子たちは知らず、ついていくことが出来ません。
ペテロは弟子たちのリーダー的存在でした。ガリラヤの漁師であり、おおらかで明るかったことでしょう。そして自信もありました。ペトロは言います。「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら命を捨てます」と。「ついて来る/行く」とは「同じ道を歩む」の意味で、「従う」(1:37)とも訳される言葉です。主イエスは「わたしのために命を捨てるというのか。はっきり言っておく。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしのことを知らないというだろう」と言われます。鶏が鳴くのは午前三時頃です。三度とは回数だけでなく、完全に否むという意味です。ヨハネ福音書ではイエスの受難の栄光の始まりにこのように告げます。「イエスこの世を去りて父に往くべき己が時の來れるを知り、世に在る己の者を愛して、極までこれを愛し給へり」(文語訳13:1)極まで愛した主イエスと、三度、完全に知らないと言ってしまう、浅薄なペトロの姿があります。ペトロは残念ながら受難の道にはついていくことが出来ません。即ちこれは、「ペトロがイエスのために命をかける」のではなく、「イエスがペトロのために命をかける」のです。しかし同時に「後でついておいで」と主イエスから声をかけられます。
使徒ペトロは三度主を否みますが、復活された主イエスと再会し、三度「私を愛しているか」と問われます(21章)主イエスはペトロの関係性を完全に回復させるために問い、そして「私に従ってきなさい」と言われました。
この後、ペトロは初代教会時代の指導者として献身しました。彼が十字架の後に固く信じたことは大きく二つありました。一つは十字架のイエスの血はわたしのためであったという確信です。「あなたがたは、父である神があらかじめ立てられた御計画に基づいて、霊によって聖なる者とされ、イエス・キリストに従い、またその血を注ぎかけて頂くために選ばれたのです…あなたがたが召されたのはこのためです…キリストもあなたがたのために苦しみを受け、その足跡に続くようにと、模範を残されたからです」(ペトロの手紙Ⅰ1:2,2:21)ペトロはイエスさまの十字架の場面にはいませんでしたが、世の罪を取り除く小羊としての犠牲の血が自分の為であったことを確信しました。彼はイエスの十字架の血によって変えられた自分を受け入れました。二つの目の確信は、試練は無駄ではなかった!という確信です。ペトロはイエスの十字架の後にこのように手紙に書き残しました。「あなたがたの信仰は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちることのない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れる時には、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです…」(1:7)「主は恵み深い方です。この主のもとに来なさい。主は人々からは見捨てられたが、神にとっては選ばれた、尊い、生きた石なのです」(2:3-4)彼は自分自身が主を見捨てて裏切ったものであることを深く覚えられているからこそ、その後に続く復活の主イエスの永遠のいのちに与かる道を行き、従いとおすことが出来ました。
わたしたちもまた、今はついて行けずとも、あとでついておいでと言われる主イエスがおられます。その受難と復活の先に、待っておられる主イエスが必ずおられます。今、行けなくても大丈夫です。後で行く道も備えられているのですから。