11.29主歴2020 コロサイの信徒への手紙2章1~15節『秘められたキリストにある宝』渡部信牧師

: 礼拝出席カード
音声メッセージはこちら: 礼拝終了後に掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからお聴きください。
礼拝プログラム: 前奏　　　　　　　　　　　奏楽者
招詞　　　　　　　　　　　司式者
祈祷　　　　　　　　　　　司式者
賛美　　4番　来たりて歌え　1､2節　
聖書　　コロサイの信徒への手紙2章1～5 　Colossians 2:1-15
特別賛美演奏　　"世の成らぬさきに～On Eagle’s wings"　　　平野義愛
宣教　　「秘められたキリストにある宝」　牧師　渡部　信
祈祷
賛美　304番　主の地に贖われ（B）　1､2節　
献金感謝　　　　　　　　　司式者
祝祷
後奏
宣教概要: 今日はコロサイ人の手紙から「秘められたキリストの宝」と題して神のみ言葉を学びます。ご承知のように、世界はコロナウイルスの蔓延で、経済も政治も、また私たちの生活も、教会の働きも、大きな変化と打撃を受けました。ある意味でこのような困難な状況の中にある私たちにとって大切なことは、聖書の御言葉に戻る。Go to Bibleではないでしょうか。聖書をじっくり読んで、真理の道を見極めてみる。何故なら聖書は神が与えた神のみ言葉であり、一字一句変わることがなく、時代、時代によって翻訳され、神が私たちに語られる唯一の啓示の書であるからです。
　本日の聖書箇所、コロサイ人への手紙1章2節には「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。こういうのは、あなたがたが巧みな議論にだまされないようにするためです。」8節には「人間の言い伝えに過ぎない哲学、つまり、むなしいだまし事によって人のとりこにされないように気をつけなさい。それは、世を支配する霊に従っており、キリストに従うものではありません。」
　この手紙を書いた使徒パウロは、地上におられた主イエス・キリストに会ったことは一度もありませんでした。かたやイエスの12弟子の長である使徒ペテロは、職業は漁師でしたから、ユダヤ教の知識はあまり豊富ではありませんでした。しかしそのイエス・キリストに直接出会い、弟子として招かれて、3年間にわたる共同生活をし、最後はイエスの十字架の出来事と復活の出来事を通して、キリストのなされた罪の贖いと赦しの証人となり、初代教会の創設者となりました。使徒ペテロは生前のイエス・キリストのなされた歴史的な生き証人というべき人であったでしょう。
　しかし、後に使徒パウロとユダヤ教の割礼の問題で対立し、使徒ペテロはユダヤ教の律法を守るエルサレム教会に留まり続けました。でもそのユダヤ教の律法を守るエルサレム教会はその後僅か50年後に消滅してしまうのです。それに対して、使徒パウロは、多くの世界中の人々にイエス・キリストの福音を宣べ伝えるのに、福音でないものを信仰に加えるとしたら、イエスが何のために十字架にかかり死ぬ必要があったのか。ただ、キリストの十字架の贖いを信じる信仰によって救われるですよ。これが新約聖書ローマ人への手紙から始まる使徒パウロが記した１３の書物の内容です。使徒パウロは生前の主イエス・キリストを知りませんでしたが、誰よりもイエス・キリストの十字架の贖いと救い、そして悔い改めを通して復活の命に与る新しい命、新生の意味を正しく理解し、青年時代からユダヤ教を正式に学んだユダヤ教徒、旧約聖書や律法にも精通して居たのにもかかわらず、このキリストの福音の内に秘められた宝を発見するなら、今まで学んだ知識とか教養、経験や地位も、全部、捨てるべき糞土のごとく思っている。なぜなら、イエス・キリストの救いの内に絶大な神の栄光の富が隠されていることを知ったからには、と叫んだのです。いまや目に見えない新しい体に復活し、天に昇られ聖霊として私たちと共にいてくださる主イエス・キリストの内に、絶大な神の富、秘められた知恵と知識の宝が隠されているということはどういうことでしょうか。

福音書ではイエス・キリストもこう語られています。もしある人が大きな立派な真珠を見つけると、いままで、持っていた小さなたくさんの真珠を売ってその大きな真珠を手にいれるであろう。それはとても価値あるものだからです。或いは、畑に莫大な宝が埋められていることを発見した人は、すぐに畑の持ち主の所に行き、その畑を買い求めるであろう。そこには隠された莫大な宝が畑の下にあるからです、と。