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礼拝

2.21主歴2021 コリントの信徒への手紙一12章1~11節 信仰だけは3密で④「信じる力は『聖霊』により」友納靖史牧師


礼拝出席カード


音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏           奏楽者
招詞           司式者
祈祷           司式者
賛美  120番 主をたたえよ 力みつる主を 1、3節 
聖書  コリントの信徒への手紙一12章1~11節  1 Corinthians 12:1-11
特別賛美演奏  "神さまの樹になりたい"   奏楽者
宣教  信仰だけは3密で④「信じる力は『聖霊』により」 牧師 友納靖史
祈祷
賛美  536番 燃え立つ言葉も 1、3節 
献金感謝         司式者
祝祷
後奏
宣教概要
人の能力は長くIQ(知能指数)のみで計られてきました。しかし近年、EQ(心<感情>の知能指数)に加え、人間とは多角的「多重知能」の視点から自らの力を健全に計り活かす重要性が語られ、今日に至ります。一般で語られる知能・才能と聖書が教える『賜物』は共に神より与えられます。しかし前者は自分と他者のために使われますが、「賜物(ギ:カリスマ)」は神の栄光のため、又キリストの教会を造り上げる目的のため、聖霊によって与えられるものです。
 パウロは12章全体で詳細に記す、信仰に応じて与えられる異なる霊的賜物の働きを、ローマ書ではコンパクトに語りました(12:3-8)。それらは「預言」「奉仕」「教え」「勧め」「施し」「指導」「慈善」の働きです。何よりも賜物を用いる条件に「謙虚さ」が問われます(ロマ12:3)。コリントの手紙で彼は、キリスト者が種々の賜物を用いる前に「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えない(12:3)」との真理を忘れないよう勧めます。なぜなら、教会に集められた信仰者全ては聖霊により「イエスは主キリスト」と告白した者であり、主の御計画の中に生かされていることを心に刻むためでした。残念ながら当時の教会は、互いの異なる思想や文化的背景に目が奪われ、「わかりえなさ」に苦悩していたからです。12章12-31節に語られる、私たちは「キリストの身体であり、一人一人はその部分である(12:27)」との霊的ビジョンを思い描けず、「お前は要らない」と互いにぶつかり合う分裂の危機に教会が陥っていました。そこでパウロは「一つの霊によって、わたしたちは…皆一つの体となるためにバプテスマを受け、皆一つの霊をのませてもらった(12:13)」存在だと、涙溢れんばかりに訴えます。聖霊に与えられた9つの賜物(「知恵の言葉」「知識の言葉」「信仰」「病気を癒す力」「奇跡を行う力」「預言する力」「霊を見分ける力」「種々の異言を語る力」「異言を解釈する力」)がリストアップされます(12:7-10)。ローマ書と重複するのは「預言する賜物」だけです。これは聖霊によって与えられる種々の賜物は千差万別だからです。しかしパウロは、「愛を追い求めなさい。霊的な賜物、特に預言するための賜物を熱心に求めなさい(コリ一14:1)」と語り、最も大切なことが何かを告げます。愛が全ての基盤であり、それに加えて「預言する賜物」、つまり、神の言葉(聖書)を過去・現在・未来の視点で正しく解き明かす奉仕こそが全キリスト者に求められているからです。その働きは人間の知恵や経験に頼るのでなく、聖霊の助けによることをパウロは切実に訴えました。この信仰こそが教会を一つにし、神の栄光をこの世に現わす最も重要な事柄であるからです。
 教会草創期、ペトロでさえ異邦人キリスト者への偏見を彼の信仰では乗り越えられていませんでした。そこで主はローマの百人隊長コルネリウスとの出会いを通し、又不思議な幻を見せられ、聖霊に語られたペトロは信仰を新たにされたのです(使徒10:1-43)。この日、聖霊の賜物が異邦人にも注がれ、イエス・キリストの名によってバプテスマを受ける出来事が証しされます(10:44-48)。何よりも神の言葉を全ての人が受ける時、聖霊が働くからです。主を知らない人々は神に与えられた能力を自力で用いようと頑張っています。しかし、聖霊の取り扱いを受ける時、能力は賜物へと変えられ、神の栄光のために生きる喜びとイエスを主と告白する者へと変えられ、救いと正にカリスマ(恵みの賜物)を分かち合う者とされるのです。
あなたにはどのような異なる賜物が与えられ、主の栄光のために用いられているでしょうか。新型ウイルスの影響で、賜物が願うように用いられず、苦悩されているに違いありません。しかし、全てのキリスト者に託されている「預言の(神の救いの言葉を正しく伝える)賜物」を聖霊なる神に押し出され、用いてくださることを信じる力を頂きましょう。「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても…(テモテ二4:2)」と励まされつつ。