礼拝
森崇
2021.3.21 主日礼拝「恐れに支配されない人生の鍵」 森崇牧師(平尾バプテスト教会・大名クロスガーデン 牧師)マタイによる福音書10章26~31節(新共同訳 新約P.18)
- 音声メッセージ
礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。- 礼拝プログラム
- 前奏 奏楽者
招詞 司式者
祈祷 司式者
賛美 76番 まことの神よ 1、3節
聖書 マタイによる福音書10章26~31節
特別賛美演奏 "だから忘れないで" 奏楽者
宣教 「恐れに支配されない人生の鍵」 森 崇牧師
祈祷
賛美 533番 一羽のすずめの 1、3節
献金感謝 司式者
祝祷
後奏 - 宣教概要
- 初めまして。平尾バプテスト教会牧師の森崇と申します。本日はリモートの形ではありますが、このような形で常盤台教会の宣教を担わせていただけることを心からの幸いとしています。今回は教会の青年たちに励ましのメッセージを、という事でした。私は18歳の時に長崎バプテスト教会で友納靖史先生からバプテスマを受けました。当時私は教会に集うことを喜びとしながらも、「私はクリスチャンには絶対なりません」と豪語しておりましたが、ミイラ取りがミイラになるがごとくに、キリスト者としての歩みが赦され、牧師までさせていただいています。受けた恩は数多く、返した恩はほぼ無く、非常に乏しい者ですが、感謝と喜びを持って敬愛する皆さんに福岡より福音を伝えます。
本日の聖書個所でイエス様は「人を恐れるな、神のみを畏れよ」と告げられます。ここでの人とは自分を迫害する者の事です。イエスの弟子となり、神の国の宣教を担うときには迫害が必ず起こりました。その弟子たちに対して「迫害が起きたら逃げよ」(23)、でも「同時に信仰を貫け」(32)という緊張関係の中に今日の言葉はあります。イエス様は私たちに三つの大切なことを私たちに伝えます。
ひとつは、「すべての意味は顕かにされる」(26,27)という事です。この時の弟子たちには、まだイエスの十字架も、そして復活も、隠されたままでした。あるいは、世の終わり、終末がどのようになるのかもこの時には分かっていません。しかしすべてのことは主イエスによって顕かにされるのです。
二つ目は、「主なる神はあなたの人生の最後まで伴われる」という事です。魂まで滅ぼすことがお出来になるかたは、逆に、いのちの全てをすべ治める方です。「二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない」とありますが、ここでは神が雀に地に落ちてよいという許可/許しと受け取られますが、聖書本文では「お許し」はありません。父なしに雀は落ちることが無いというのは父と共に堕ちるという事です。神のインマヌエルは、無数かつ、無力な小さなちいさな命の果てにまで伴われるという奇跡です。
三つめはそのような神が、あなたを徹底的に愛しているという事です。「髪の毛一本残らず数えられている」というイエスの言葉は、旧約聖書では、いのちが失われてはいけない、上から下まで!!徹底的に大切な存在の意味で用いられます。イエス様が「だから恐れるな」と言われるのは、たくさんのすずめの生死に最後まで添い遂げる父の愛が、無限にあなたがたには注がれているのだという宣言です。それゆえに、その神を信じ、また神の愛が注がれている一人ひとりを守り尊ぶことこそ、今の世に遭って大切にされるべき信仰です。恐れや不安の世に満ちている中で、共にこの喜びの知らせを語るものとされたいと思います。