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礼拝

4.12主歴2020イースター家庭主日礼拝ビデオ『過越の時⑦』


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礼拝出席カード



今週の動画のタイトル画像は、故谷本久美子姉のイラストです。
福音書記者ヨハネは、復活された主イエスと最初に会い、その驚くべき体験を弟子たちに伝えた人物がマグダラのマリアだと証言します。このマリアとは、十字架の苦しみの只中にある時、母マリアたちと共に、最後までイエスに寄り添い続けた婦人の一人でした。そして主が墓に葬られた後、安息日の終わる日曜、まだ夜が明ける前、いち早く墓へと駆けつけたのです。マリアがそこで目撃したのは墓の入り口を塞ぐ大きな石が動かされていたことでした。彼女はすっかり遺体が盗まれたと思い、ペトロとヨハネの元に大急ぎで知らせます。マリアと共に二人は走って墓に出向き、中に入って確かめました。すると、遺体を包んでいた布だけが残っており、確かにイエスの遺体は消え去っていたのです。この時、ヨハネを含め三人は「『イエスは必ず死者の中から復活されることになっている』との聖書の言葉」、つまりイエス自身から直接聞いた言葉も、読み聴きしたはずの旧約聖書の預言さえ、思い起こせませんでした。こうして二人の弟子は家に引き上げますが、マリアだけはそこに残ったのです。主が亡くなり、遺体も盗まれ、絶望感を覚えながらも、イエスが葬られた墓から離れず、その外で泣き続けました。主イエスに多くの罪を赦され、七つの悪霊を追い出して頂き、感謝を覚えて仕え(ルカ7:36-50,8:1-3)、誰よりも主イエスを愛していたマリア。そのマリアでさえ、死は全てを別ち、イエスと再び会えるとは思っていませんでした。絶望の涙に咽びながら、ふと身をかがめ墓の中を見ると、遺体のあった場所には、白い衣を着た二人の天使が座っているのが見えたのです。天使たちはマリアに「婦人よ、なぜ泣いているのか」と語りかけます。この言葉には「イエスは必ず復活されると聞いていたはずなのに、なぜ泣いているのか?」という問いかけが込められていました。この時マリアは、主イエスの遺体が消えたと思い込み、失意に心奪われ、振り向いて復活の主イエスを見たにもかかわらず、それが主であると分かりませんでした。この時主は「婦人よ、なぜ泣いているのか。誰を探しているのか」と問われますが、マリアは園庭(墓守)だと思い対話を続けます。しかし遂に主が、「マリア」と呼びかけた時、彼女は我に返って再度振り向き「ラボニ(先生)!」と応えていました。こうしてマリアはイエスが復活されたことを心から告白する者へと変えられたのです。「わたしは主を見ました」と。
主イエスは御自身が「殺され、三日目に復活する」と弟子たちに繰り返し語られていたと共観福音書は記します。弟子たちは主が復活される予告を何度も聞きながら、経験・知識を越えることを理解できませんでした。復活の日、マリアはイエスを見ていても、それが主だと知ることはできなかったように。けれども、親しみを込めて主イエスから「マリア」と名を呼ばれた時、瞬く間に主の復活を信じる者へと変えられたのです。それは正に聖霊なる神の息吹が吹き込まれた、その後に続く弟子たち(20:19-23)の先駆けであり、主イエスと出会う全ての人に約束された希望です。
今、世界中を襲う死への恐怖、愛する者と突然関わりが断ち切られる不安と悲しみ。もし主イエスを知らなかったなら私たちも、マリアのようにただ涙することしかできないかもしれません。しかしイエスと私たちの父なる神は、マリアを慰めるために天使を遣わし、そして今、あなたの名を呼んで復活の希望を与えてくださいます。

「あなたを造られた主は、今、こう言われる。恐れ
るな、わたしはあなたを贖う。あなたはわたしの
もの。わたしはあなたの名を呼ぶ」(イザヤ 43:1)。
死に勝利された
主イエスの復活を
感謝しつつ!