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「イエスの語る旧約の福音(29)『人生を変える”光”』」友納靖史牧師(2019/12/01)

[聖書]イザヤ9章12~17節、マタイによる福音書4章12~17
「光」には二つの意味があると聖書は語ります。一つは、肉眼で見える、生命を育む力を持つ光。もう一つは、人の生き方に大きな変化を与える力を持つ、心と魂に注がれる眼には見えない「真理の光」「希望の光」です。
 預言者イザヤは神の言葉を王アハズに伝えますが、王は耳を貸さず、主なる神の御心に反した歩みを続けます。にもかかわらず神はイザヤに「闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた(9:1)」と有名なインマヌエル預言(7章)の後に続いて語りかけます。王や人々が神の御計画を信じることが出来なくとも、神は変わらず、その偉大な業を行い続け、更に「ひとりのみどりごが、わたしたちのために生まれた。ひとりの男の子が、わたしたちに与えられる(9:5)」と預言するよう命じます。紀元前8世紀頃既に救い主誕生の希望の光が与えられましたが、その光が地上の人々に確かな「救いの光」として注がれたのは、イエスが公生涯の始め、住み慣れたナザレを離れ、ゼブルンとナフタリ地方の町カファルナウムに来て住まわれた時に、実現したとマタイは証言します(4:13-16)。当時ガリラヤ最大の漁港カファルナウムは特別な意味を持つ町でした。かつて神殿建設のための資材を提供した異国ティルス(ツロ)の王ヒラムにソロモン王がガリラヤ地方二十もの町を贈って以来、純血を重んじるユダヤ人から嫌われる異邦人の地となっていました。そこに主イエスが宣教の拠点(住まい)を構えた出来事こそ、「暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が差し込んだ(マタイ4:16)」のだと、マタイはイザヤの預言が実現し、歴史を変える一大事であったと証言するのです。
 当時人々は、アブラハム直系の子孫と律法順守の信仰を引き継ぐ者だけが神の救いを受けると信じていました。しかし、主イエスの誕生と生涯を通し、見放された異邦人にも、神より真理と希望の光は注がれ、すべての人々に救いの光は与えられたと、マタイは喜びを伝えます。その光が私たちの心と魂に差し込むことを主は願っておられます。窓のカーテンを開けるように、心の扉を開いて主イエスを迎え入れる者とされるからです。今日、信仰告白される方々のように。
 今、私たちにとって異邦人のガリラヤ、カファルナウムとは何を指すのでしょうか。近年、日本も世界も私たちを取り巻く環境は更にグローバル化しています。その中で、すべての者を分け隔てなく愛し導かれる救い主イエスを迎え入れる時、私たちも世界も、人生を変える光の中で新しく創造される者とされます。なぜならイエスこそ世の光だからです。
「わたしは光としてこの世にきた。
    それは、 わたしを信じる者が、闇のうちに
    とどまらないようになるためである」
                (ヨハネ12:46)

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(c)日本聖書協会
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