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「 イエスの語る旧約の福音(8)『神による選び、そして従順』 」友納靖史牧師(2019/03/24)

 主イエスには120名以上(使徒1:15他)の「弟子」がおり、「十二弟子」もその中に含まれます。多くの弟子たちの中から主が十二人を選ばれた理由。それは、人を神から引き離す「汚れた霊」に対峙する権能を与え、あらゆる病気と患い癒し(マタ10:1)、ご自身のそばに置きまた送り出して宣教をさせるため(マルコ3:14)でした。こうして神の国・福音が全世界へ広められ、ご自分の弟子を主が訓練されたのです。特に主ご自分が自らを低くされたように、弟子たちも競い合うのでなく(マルコ10:35-45)、謙虚に互いに仕え合う訓練を大切にされました。
 士師記には士師達が十二名登場します。約束の地カナンに入植し豊かな暮らしを願っていたにも関わらず、そこに住む民は他者を支配し、憎しみ合い、神ならぬ神に仕え、互いに混乱と失意を生む姿が描かれます。その混沌とした時代、神は士師(英:Judge裁き司<裁判官>)を選び出します。特にミディアン人の略奪に深い霊的痛み(士師6:13)を覚えていたギデオン(<木・石>を切る人の意)へみ使いを遣わし、「勇者よ、主はあなたと共におられる(6:12)」と語りかけ、苦悩より解放する約束をされました。なお疑い続けるギデオンに神は彼の要望に応え、何度もしるしを与えます。こうして「主の霊」を注がれたギデオンのもとへ、十二部族よりマナセなど四部族が続々と集まり、ミディアン人同盟軍への戦いを挑む準備をしていました。その時集められた 3万2千人を見て彼は勇気を得たことでしょう。しかし神はこう命じます。「あなたの率いる民は多すぎる…<これで敵に勝てば>…イスラエルはわたしに向かって心がおごり、自分の手で救いを勝ち取ったと言うであろう。それゆえ今、民にこう呼びかけ…よ。恐れおののいている者は皆帰り、ギレアドの山を去れ、と」。こうして千人が残ります。すると神は更に、ある方法で民をえり分けます。それが川で水を飲む時、犬のように膝をついて舌で水を飲んだ者たちを去らせ、一方、手から水をすくって飲んだ者300名を残し、少ない人数で敵と戦い勝利するのです。全ての者を等しく扱う神がなぜ人を選ばれるのか。それはひとえに、人が自らの力に頼らず、神のみに栄光を帰すためでした。
 神が人を選び用いる法則は、ギデオンの時代も、主イエスの時、そして今も変わりません。恵み豊かな神からの祝福を教会が余すことなく受けるために、個々人の経験、力や時を第一とせず、また目に見える数に心を奪われず、主なる神が共におられる平安に生かされる信仰に立つ主の群れ(教会)として共に歩みましょう。
  「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は
    喜んで神の国をくださる」(ルカ12:32)。

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