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「イエスの語る旧約の福音(35)『呼び集められる人々』 」友納靖史牧師(2020/02/02)

[聖書]エゼキエル書11章14~21節、マタイによる福音書24章29~31節
 「神が強めてくださる」という意味の名を持つエゼキエル。3回にわたるバビロン捕囚最初となるBC597年、エルサレムから強制移住させられた一団にいた祭司の一人でした。それから5年目のある日、ケバル川の河畔で神の栄光に圧倒され、ひれ伏すエゼキエルに主は「自分の足で立て」と命じます。更に主は「反逆の民、恥知らずで強情な人々のもとに、あなたを遣わす。彼らが聞き入れようと、拒もうと、恐れてはならない(エゼ2:1-10)」と語りかけられました。しかしそれは、他の預言者と同様に、罪を犯し、神の許を離れた神の民を、主が再び「呼び集める」との希望を力強く語り続けるためだったのです。
 主イエスの有名な譬え話に、99匹を置いてでも、迷い出た1匹の羊を探し出す羊飼いの姿を通して神の愛を語られる物語(ルカ15:1-7)があります。主は更に「私は羊のために命を捨てる。わたしには、この囲いに入っていない他の羊もいる。その羊をも導かなければならない(ヨハネ10:7-18)」と語られ、ユダヤ人だけが神の民だと自負し傲慢になっていた当時の人々以外に、神の救われる民が多くいること。その人々をも主イエスは集めるために来られたと宣言されました。
 歴史を振り返り、聖書全体を読む時、「神が呼び集められる人々とは誰か?」と議論が続きました。第一に、アダムとエバが罪を犯し、エデンの園から追放されて以来、神に造られたすべての人間が再び神の許に帰ってくることを神が待ち続け、呼び集められると信じる解釈。第二に、神が選ばれた限られた人々がおり、その人々だけを神は呼び集め、救われると信じる解釈です。その中で私たちバプテストの多くの群れは、こう信じます。『神に呼び集められ、救われる者とはただ神の恵みによる。その人が誰かは分からない。故に、伝道と牧会の全福音宣教活動において、可能な限り全ての人を主イエス・キリストの許へ「呼び集める」ことに力を尽そう』と決断した信仰共同体です。
 主イエスは世の終わりの様子をこう語られました。「そのとき、人の子の徴が天に現れる。そしてそのとき、…人の子が大いなる力と栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見る。人の子は、大きなラッパの音を合図にその天使たちを遣わし、・・・天の果てから果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める(マタイ24:30‐31)」。ここに「天の果てから果てまで」と記されるように、時代を越え主イエスに、また主を信じ従った人々にある福音宣教の働きを通して、主の許に「呼び集められた人々」と一同に会する時が来るのです。こうして驚くべき神の栄光の前に共にひれ伏し、礼拝する喜びの日が訪れます。だからこそ今、私たちに託された方法で声を上げ、多くの方々を主の許に呼び集める働きを担わせて頂きましょう。

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