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「イエスの語る旧約の福音(37)『溢れ出る”命の泉”』」 友納靖史牧師(2020/02/23)

[聖書]エゼキエル書47章1~9節、ヨハネによる福音書7章37~39節
創世記には「エデンから一つの川が流れ出て、園を潤し(2:10)」、植物、動物、生命ある全ての命を保つ源が「水」であったと記します。また黙示録では、神が用意された天の都エルサレムの情景を、「神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川があり、その川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせ、その木の葉は諸国の民の病を治す(22:1-2)」と語ります。聖書全体を通し、水と川は神から与えられる命の源と語られるのです。
神がエゼキエルに見せられた、捕囚後に再建されると約束されたエルサレム神殿の情景では、神殿の敷居の下から水が湧き上がり、徐々にその水が増え、川へと変わり、その川岸には多くの木々が生え茂る様子が記されます。特に注目すべき点は、神殿から湧き溢れた水が、汚れた海に入ると、水がきれいにされることです。「川が流れて行く所ではどこでも、群がるすべての生き物は生き返り、魚も非常に多くなる。この水が流れる所では、水がきれいになるからである。この川が流れる所では、すべてのものが生き返る(47:9)」と宣言します。これまで海は、広く、深く、想像を超える膨大な水が、汚水さえも希釈し、汚れが消え去っているようでしたが、それにも限界があると、今私たちは突き付けられています。ここでエゼキエルに神が見せられた湧き上がる水とは、物質としての水(H2O)ではありません。また主イエスが語られた水も、単に人間の身体や環境を浄化するのでなく、魂を洗い清め、罪から救う、「生きた水となって流れ出る」尽きることのない救いの源泉のことでした。こうしてヨハネは、イエスが語られた水を、父より注がれる“霊”(「聖霊」)によって洗い清められると、解き明かしたのです。エゼキエルの預言では、水が徐々に増し、大海となっていくと語ります。これは、この地上においてキリストが再建される神殿(キリストの教会)、それも教会(エクレシア)、即ち主に集められたキリスト者一人ひとりを意味するのです。
ヤコブの手紙はこう語ります。「わたしたちは舌で、父である主を賛美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います。同じ口から賛美と呪いが出て来るのです。・・・このようなことがあってはなりません。泉の同じ穴から、甘い水と苦い水が湧き出るでしょうか(3:9-11)」。今あなたの内側から、どのような水が流れ出しておられますか?聖霊の水が注がれて結ぶ豊な実(ガラテヤ5:22-23)を結べることを共に祈り求めましょう。そうすると、主は必ずこの常盤台教会から流れ出る水が世界中へと広がり、この神の約束通りなることを信じます。
「この水が流れる所では、水がきれいになる…。
この川が流れる所では、
すべてのものが生き返る(エゼ47:9)」。
アーメン。

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